ずん
「ニデックって超大企業が監査法人に裏切られたのだ!これって監査法人が正義の味方ってことなのだ?」
やきう
「正義の味方?アホか。監査法人なんて金もらって判子押すだけの商売やろ。それが急に『意見不表明』とか言い出したん、むしろ怖いわ。」
でぇじょうぶ博士
「まあまあ。実はこれ、監査法人にとっても命がけの決断でやんす。『意見不表明』なんて出したら、今後の契約は絶望的でやんすからね。」
かっぱ
「ちょい待ち。数年前まで言いなりやったんやろ?なんで急に態度変えたんや。」
でぇじょうぶ博士
「それがミソでやんす。中国での『経営陣の関与又は認識の下での資産評価の恣意的検討』という文言、これはつまり組織ぐるみの粉飾の可能性を示唆してるでやんす。」
やきう
「ほーん。つまり『もうワイらも逃げな共犯者や』って気づいたってことか。監査法人も自分の身が可愛いんやな。」
ずん
「でもボク思うのだ。大企業の不正なんて昔からあったし、今さら騒ぐことなのだ?」
かっぱ
「お前な...それ言うたら社会終わりやんけ。ていうか『イタリアの追加関税未払い』から『中国の不適切会計』って、もう世界ツアーやん。」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。グローバル企業の闇は深いでやんすよ。各国で『最適化』と称してグレーゾーンを攻めた結果、全世界で火を噴いてるでやんす。まるで世界同時多発テロでやんすね。」
やきう
「で、PwCジャパンは今まで何しとったんや。急に正義面すんなや。」
でぇじょうぶ博士
「おそらく金融庁や証券取引等監視委員会からの圧力でやんす。東芝やオリンパスの事例以降、監査法人への風当たりは強くなってるでやんすからね。」
かっぱ
「なるほどな。上から睨まれたら、クライアントより自分の免許やもんな。」
ずん
「じゃあニデックはこれからどうなるのだ?倒産しちゃうのだ?」
でぇじょうぶ博士
「倒産まではいかないでやんすが、『第三者委員会の報告前に意見不表明』というのは相当ヤバいでやんす。これは『待てない』レベルの証拠が出てきた可能性が高いでやんす。」
やきう
「ワイ的には『少なくとも数年前まで言いなりやった』ってOBの証言が一番ヤバいと思うで。つまり証拠あるってことやん。」
かっぱ
「しかも創業者の永守さんがおらんなってから、こんな問題噴出しとるやん。カリスマ経営者が抜けた穴はデカいんやな。」
ずん
「ボク気づいたのだ!これって監査法人の『手のひら返し』が一番の見どころなのだ!」
やきう
「見どころ違うわ。むしろ今まで見て見ぬふりしとった構造的問題やろ。日本の監査制度自体がザルやねん。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。監査法人は顧客から報酬をもらう構造上、本質的に独立性に問題があるでやんす。まるで泥棒に『盗んでないよね?』って確認させるようなもんでやんす。」
かっぱ
「それ、システムとしておかしいやん...。」
やきう
「だから東芝もオリンパスも日産も、みんな同じパターンで炎上すんねや。学習能力ゼロや。」
ずん
「つまり、ボクたち投資家は常に騙されてるってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「お、ずんが投資家を名乗り始めたでやんす。でも残念ながら、その認識は半分正解でやんす。有価証券報告書なんて、所詮は『自己申告』に近いでやんすからね。」
かっぱ
「じゃあどないせえっちゅうねん。何を信じたらええんや。」
やきう
「何も信じるな。それが株式市場や。みんな嘘つきや思って投資するんが正解やで。」
ずん
「それじゃあまるで、合コンで盛られたプロフィールを信じるようなものなのだ...」
でぇじょうぶ博士
「まさにその通りでやんす!企業の決算書は『マッチングアプリのプロフィール』みたいなもんでやんす。年収も身長も盛り放題でやんす。」
かっぱ
「で、実際会ったら別人やったと。ニデックの投資家、今そんな気分やろな。」
やきう
「ワイもマッチングアプリで騙されたことあるわ...じゃなくて!ニデックの話やったな。」
やきう
「う、うるさいわ!とにかく、今回の件で『監査法人の意見不表明』がどれだけヤバいか分かったやろ。これ出たら株価暴落確定や。」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。実際、この手の事例では平均して株価が30-50%下落するでやんす。投資家にとっては地獄絵図でやんすね。」
かっぱ
「でもな、一番の被害者は従業員やで。何も知らんで真面目に働いとったのに、突然『うちの会社、粉飾してました』やもん。」
ずん
「確かにそうなのだ...。ボクが従業員だったら、履歴書の会社名消したくなるのだ。」
やきう
「お前、どうせ職歴スカスカやから関係ないやろ。」
ずん
「ひどいのだ!ボクだって立派に...ニートしてるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「...それは立派とは言わないでやんす。」
かっぱ
「まあええわ。で、結局この騒動、どう着地するんや?」
でぇじょうぶ博士
「第三者委員会の報告次第でやんすが、経営陣の刷新は避けられないでやんす。下手したら刑事責任も問われる可能性があるでやんす。」
やきう
「そら当然や。『恣意的な評価減の検討』なんて、完全にアウトやろ。これ金融商品取引法違反やで。」
ずん
「ボク、難しい言葉は分からないけど、要するに『バレたらマズイことやってた』ってことなのだ?」
かっぱ
「せや。しかも『バレへんやろ』って監査法人にも圧力かけとったんや。今回はそれが裏目に出たんやな。」
でぇじょうぶ博士
「まさに『監査法人の反乱』でやんす。これまで黙認してきた罪悪感からか、あるいは当局からの圧力か、ついに堪忍袋の緒が切れたでやんすね。」
やきう
「いや、絶対後者やろ。監査法人に良心とか期待すんなや。」
ずん
「じゃあボクたちは今後、何を教訓にすればいいのだ?」
かっぱ
「『大企業だから安心』なんて幻想や、ってことやな。むしろデカい会社ほど不正隠しやすいんや。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。組織が大きくなればなるほど、内部統制は形骸化するでやんす。まるで巨大な恐竜が自分の尻尾を認識できないようなもんでやんす。」
やきう
「ほんで、そのうち隕石(監査法人の意見不表明)が落ちてきて絶滅すると。上手いこと言うやん、博士。」
ずん
「でもボク思うのだ。これだけ問題が起きても、また同じこと繰り返すんじゃないのだ?日本企業って学ばないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「残念ながら、その指摘は的を射てるでやんす。日本企業の不正は『個人の問題』として処理されがちで、構造的な改革には至らないでやんすからね。」
やきう
「せや。トカゲの尻尾切りして終わりや。ほんで数年後にまた同じニュース見るんやろな。」
ずん
「じゃあボク、日本企業に投資するのやめるのだ!全部アメリカ株買うのだ!」
でぇじょうぶ博士
「...ずん、米国企業も不正だらけでやんすよ。エンロンとかワールドコムとか知らないでやんすか。」
やきう
「だから最初から『何も信じるな』言うたやろ。投資なんて所詮ギャンブルや。」
かっぱ
「まあ、せやけど、今回のニデックみたいに『監査法人が意見不表明』出す前に逃げられたらラッキーやけどな。」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんすね。今回の教訓は『異例の延期が発表されたら即売却』でやんす。有価証券報告書の提出延期なんて、火事の煙みたいなもんでやんすからね。」
ずん
「つまり『煙が見えたら、火が見える前に逃げろ』ってことなのだ!」
やきう
「お、珍しくまともなこと言うやん。でもお前、どうせ現金しか持ってへんやろ。」
ずん
「...タンス預金が一番安全なのだ!インフレ?知らないのだ!」