ずん
「4830万円盗まれて、犯人捕まったのに不起訴って、これ最高に意味わからないのだ!」
でぇじょうぶ博士
「でやんすねぇ。これは法律の迷宮とでも言うべき案件でやんす。トクリュウという新型の犯罪グループの手口でやんすが、立証が難しいケースも多いでやんす。」
やきう
「ワイの貯金なんて5万円なのに、4830万円とか盗む神経がわからんわ。しかも不起訴とか、検察も仕事せえや。」
ずん
「でもさぁ、防犯カメラで車両特定して、秘匿アプリまで使ってたのがバレてるんでしょ?これで不起訴とか司法取引でもしたのだ?」
でぇじょうぶ博士
「おいらの推測でやんすが、証拠の連鎖に穴があったか、あるいは別件で大物を釣り上げるための泳がせかもしれないでやんす。4人逮捕されて2人だけ不起訴というのも妙でやんすね。」
やきう
「つまり、金持ちの爺さんは泣き寝入りってことか。可哀想やけど、なんで家に5000万円近くも現金置いとんねん。銀行使えや。」
ずん
「いやいや、そこは被害者責めちゃダメなのだ!でも確かに気になるのだ...。」
でぇじょうぶ博士
「高齢者の現金保有は実は珍しくないでやんす。銀行への不信感や、税務上の理由、あるいは認知機能の低下など様々な要因があるでやんす。犯人グループはそういう情報を事前に掴んでいた可能性が高いでやんす。」
やきう
「秘匿アプリでやり取りとか、今時の犯罪者はハイテクやな。ワイなんてLINEすら使いこなせへんのに。」
ずん
「トクリュウって響きがなんかカッコいいけど、要するにネットで集まった強盗団ってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。匿名・流動型犯罪グループは、SNSや闇バイトで募集され、互いの素性を知らないまま犯行に及ぶでやんす。まるでウーバーイーツの犯罪版でやんすね。捕まってもトカゲの尻尾切りで終わるでやんす。」
やきう
「でも今回は4人も捕まっとるやん。それで2人不起訴って、残りの2人はどうなったんや?」
でぇじょうぶ博士
「記事には明記されてないでやんすが、おそらく起訴されて公判中か、すでに有罪判決を受けている可能性があるでやんす。不起訴になった21歳の2人は、実行犯ではなく見張り役だったとか、証拠不十分だったとか、そういう事情が考えられるでやんす。」
ずん
「じゃあ犯人の中にも序列があって、下っ端だけ逃げられたってこと?なんか納得いかないのだ。」
やきう
「検察も忙しいんやろ。全員起訴するより、確実に有罪取れる奴だけ起訴したんちゃうか。効率重視や。」
でぇじょうぶ博士
「やきう君の指摘も一理あるでやんす。日本の刑事司法は起訴便宜主義を採用していて、検察官の裁量で起訴・不起訴を決められるでやんす。証拠が十分でも、政策的判断で不起訴にすることもあるでやんす。」
ずん
「政策的判断って何なのだ?被害者からしたらたまったもんじゃないのだ!」
でぇじょうぶ博士
「例えば、より大きな犯罪組織を摘発するため、小物を泳がせて情報提供者にするとか、そういうケースでやんす。警察ドラマでよく見る『司法取引』みたいなもんでやんすね。」
やきう
「ほーん。じゃあこの21歳の2人は、裏で何か喋ったってことか。チクリ野郎やん。」
ずん
「でもチクったら仲間に報復されるんじゃないのだ?トクリュウって怖そうなのだ...。」
でぇじょうぶ博士
「そこがトクリュウの特徴でやんす。互いの素性を知らないから、報復のしようがないでやんす。ある意味、犯罪界のギグエコノミーでやんすね。」
やきう
「なんや、犯罪者にも働き方改革の波が来とるんか。時代やなぁ。」
ずん
「いやいや、感心してる場合じゃないのだ!ボクみたいな善良な市民はどうやって身を守ればいいのだ?」
でぇじょうぶ博士
「まず、家に大金を置かないことでやんす。それから防犯カメラの設置、セキュリティ会社との契約など、物理的な防御を固めることが重要でやんす。あとは...」
やきう
「あとは貧乏でいることやな。ワイみたいに5万円しか持ってなかったら、誰も狙わへんで。完璧なセキュリティや。」
ずん
「それは防犯対策じゃなくて、ただの貧困なのだ...。」
でぇじょうぶ博士
「しかし今回の事件で興味深いのは、被害額が4830万円という半端な数字でやんすね。なぜ5000万円じゃないのか。犯人が数え間違えたのか、それとも被害者の申告に何か...」
ずん
「あっ!もしかして脱税対策で少なめに申告したとか?」
やきう
「おいおい、被害者を疑うなや。でもまぁ、自営業で家に5000万円近くあるってのも、なんかアレやけどな。」
でぇじょうぶ博士
「憶測は避けるべきでやんすが、確かに不自然な点は多いでやんす。金庫ごと盗まれたということは、金庫の場所を事前に知っていた可能性もあるでやんす。内部情報が漏れていたかもしれないでやんすね。」
ずん
「じゃあ実は被害者の知り合いが犯人グループに情報売ってたとか?もうサスペンスドラマの世界なのだ!」
やきう
「そういう妄想するの、お前の悪い癖やで。でもまぁ、420万円相当の金庫って何やねん。どんだけ高級な金庫やねん。」
でぇじょうぶ博士
「耐火金庫で大型のものなら、確かにそれくらいの価格になることもあるでやんす。あるいは金庫の中に他の貴重品も入っていたのかもしれないでやんすね。」
ずん
「金庫の中の現金が4830万円で、金庫そのものが420万円...合計5250万円の被害って、もう一般庶民の感覚じゃ理解できないのだ。」
やきう
「ワイの生涯年収より多いわ。いや、ワイニートやから生涯年収ゼロやったわ。」
でぇじょうぶ博士
「話を戻すでやんすが、この事件の最大の謎は不起訴理由が非公開という点でやんす。通常、不起訴理由は『起訴猶予』『嫌疑不十分』『嫌疑なし』などが明示されるでやんすが、今回は完全に伏せられているでやんす。」
やきう
「つまり、公にできない理由があるってことやな。ますます怪しいわ。」
ずん
「もしかして政治家の息子とか、有名人の関係者だったりして?それで特別扱いされたとか?」
でぇじょうぶ博士
「ずん君の想像力は豊かでやんすが、現実はもっと地味でやんす。おそらく証拠の瑕疵や、捜査手続きの問題、あるいは他の被疑者との役割分担の立証困難などが理由でやんす。」
やきう
「要するに、警察がヘマしたってことか。税金の無駄遣いやん。」
ずん
「でもさぁ、4人中2人だけ不起訴って、残りの2人はどんな気持ちなのだ?『なんでオレだけ...』って思ってそうなのだ。」
でぇじょうぶ博士
「法の下の平等という観点からは確かに問題でやんすね。ただし、それぞれの役割や証拠の強弱によって処分が分かれるのは、ある意味では個別の事情を考慮した結果とも言えるでやんす。」
やきう
「個別の事情って、つまり運が良かったか悪かったかの差やろ。人生なんてそんなもんや。」
ずん
「うわぁ、やきうの人生観がにじみ出てるのだ...。でも今回の被害者の72歳男性も、これから裁判とか大変なのだ?」
でぇじょうぶ博士
「2人が起訴されていれば、被害者は刑事裁判で証言を求められる可能性があるでやんす。そして民事訴訟で損害賠償を請求することもできるでやんすが、20歳前後の犯人たちに資力はないでしょうから、回収は絶望的でやんす。」
やきう
「つまり、5000万円はほぼ戻ってこんってことか。地獄やな。」
ずん
「ボク、やっぱりお金持ちにならない方がいい気がしてきたのだ。お金持ちになると狙われるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「その論理だと、健康になると病気を心配しなきゃいけないから不健康でいた方がいい、という話になるでやんす。本末転倒でやんすよ。」
やきう
「でもまぁ、ずんは一生お金持ちになれへんから心配無用やで。安心して貧乏しとけ。」
ずん
「...ボク、なんかこの会話、最初から最後まで傷ついてる気がするのだ。でもまぁ、窓ガラス破壊されて5000万円盗まれるよりはマシなのだ!貧乏最強セキュリティ理論、ここに完成なのだ!」