**ずん
** 「新首相が誕生したけど、ボクの給料は上がるのだ?上がらないなら政治なんてどうでもいいのだ!」
**やきう
** 「お前の給料が上がらんのは政治のせいやなくて、お前が無能なだけやろがい。最低賃金すら届いてへんのちゃうか?」
**でぇじょうぶ博士
** 「まあまあ。実は10月から全国どこでも最低賃金が1000円を超えたでやんす。東京は1226円、沖縄でも1023円でやんす。これは大きな変化でやんすよ。」
**ずん
** 「え!?ボク、時給950円なんだけど!これって違法なのだ!?」
**やきう
** 「お前、それ9月の話やろ?10月からは違法や。さっさと労基署に駆け込めや。まあワイは年俸制やから関係ないけどな。」
**でぇじょうぶ博士
** 「いやいや、やきう君は年俸制でも時給換算すると最低賃金を下回ってる可能性があるでやんす。長時間労働してるでやんすからね。」
**やきう
** 「...(ギクッ)いや、ワイは管理職やから残業代出ーへんのや。」
**ずん
** 「名ばかり管理職ってやつなのだ!博士、これって問題じゃないのだ?」
**でぇじょうぶ博士
** 「おっしゃる通りでやんす。でも今日の本題は別にあるでやんす。育児・介護休業法の改正でやんす。」
**やきう
** 「はぁ?ワイ独身やし、子供もおらんし、親もピンピンしとるわ。関係あらへん。」
**でぇじょうぶ博士
** 「甘いでやんす。会社が対応を怠れば、優秀な人材が流出するでやんす。そうなるとやきう君の仕事が増えるでやんすよ。」
**ずん
** 「それは困るのだ!具体的に何が変わったのだ?」
**でぇじょうぶ博士
** 「会社は➀始業時刻変更、②テレワーク月10日以上、③保育施設設置、④休暇年10日以上、⑤短時間勤務制度のうち2つ以上を用意する義務があるでやんす。労働者はその中から1つ選べるでやんす。」
**やきう
** 「めんどくさ。ワイの会社、絶対やらんわ。つーか、保育施設設置とか無理ゲーやろ。」
**でぇじょうぶ博士
** 「だから選択制なんでやんす。でも義務化されたことで、子育て世代が働きやすくなるのは確かでやんす。」
**ずん
** 「ボクには関係ないけど、いいことなのだ!でも年収の壁ってやつが気になるのだ。」
**やきう
** 「お前、年収の壁以前に年収自体が低すぎるやろ。心配する必要あらへんわ。」
**でぇじょうぶ博士
** 「130万円の壁は、19歳から23歳未満に限り150万円に緩和されたでやんす。でもずん君はもう30歳でやんすから関係ないでやんすね。」
**ずん
** 「(年齢バラすなのだ!)じゃあ106万円の壁は?」
**でぇじょうぶ博士
** 「段階的に撤廃される予定でやんす。つまり、もっと多くの人が社会保険に加入することになるでやんす。」
**やきう
** 「要するに、保険料の負担が増えるってことやん。手取りが減るやんけ。ますます働く気失せるわ。」
**ずん
** 「それって結局、働いたら損ってことなのだ?」
**でぇじょうぶ博士
** 「短期的にはそう見えるかもしれんでやんすが、長期的には年金や医療保障が充実するでやんす。まあ、年金制度が崩壊しなければの話でやんすけどね。」
**やきう
** 「崩壊すんのかい!もう国なんて信用でけへんわ。」
**ずん
** 「ちょっと待つのだ!後期高齢者医療制度の2割負担配慮措置が終了したって、これヤバいんじゃないのだ?」
**でぇじょうぶ博士
** 「やんすね。今まで月3000円上限だった負担増の配慮措置が9月で終了したでやんす。高齢者の医療費負担がドカンと増えるでやんすよ。」
**やきう
** 「ワイのジッジとバッバ、年金暮らしなのに大丈夫かいな...。」
**でぇじょうぶ博士
** 「医療費は増大し続けてるでやんす。若者も老人も、みんなで負担を分け合わないと制度が持たないでやんすからね。」
**ずん
** 「結局、みんな貧乏になるってことじゃないのだ!政治家は何してるのだ!」
**やきう
** 「政治家は票集めに必死で、根本的な解決なんてする気あらへんわ。まあワイも選挙行かんけど。」
**でぇじょうぶ博士
** 「選挙に行かないのに文句を言うのは筋違いでやんす。民主主義は参加してこそ意味があるでやんすよ。」
**ずん
** 「博士の言う通りなのだ!でもボク、投票所遠いから面倒くさいのだ...。」
**やきう
** 「お前も結局ワイと一緒やんけ!説得力ゼロやぞ。」
**でぇじょうぶ博士
** 「まあ、政治に期待するよりも、自分で制度をしっかり理解して活用することが大事でやんす。最低賃金も育児休業も、知らなければ損するでやんすからね。」
**ずん
** 「じゃあボク、明日から社労士になるのだ!きっと儲かるのだ!」
**やきう
** 「お前が社労士とか、猫がピアノ弾くより無理やろ。」
**でぇじょうぶ博士
** 「社労士は難関資格でやんすよ。合格率は6〜7%でやんす。」
**ずん
** 「えっ...じゃあやっぱりやめるのだ。ボクは楽して稼ぎたいのだ!」
**やきう
** 「世の中そんなに甘ないで。ワイも毎日サビ残や。」
**でぇじょうぶ博士
** 「サビ残は違法でやんす。ちゃんと申告するべきでやんすよ。」
**やきう
** 「申告したら出世できへんやん。会社に睨まれるわ。」
**ずん
** 「結局、法律があっても使えないってことなのだ。なんのための改正なのだ!」
**でぇじょうぶ博士
** 「まあ、理想と現実にはギャップがあるでやんすね。でも少しずつでも改善されてるのは事実でやんすよ。」
**やきう
** 「少しずつって、ワイが定年迎えるころには社会保障崩壊しとるやろな。」
**ずん
** 「じゃあもう働かない方がマシなのだ!ボク、今日から引きこもりになるのだ!」