ずん
「デフレ脱却宣言って、今までさんざん聞いてきた気がするのだ。また同じこと言ってない?」
でぇじょうぶ博士
「鋭い指摘でやんすね。実は日本は過去20年以上、『デフレ脱却』と言い続けてきたでやんす。まるで『来週からダイエットする』と毎週言ってる人みたいなもんでやんす。」
やきう
「ワイ、高市はんが食料品の消費税ゼロって言うてたけど、そんなん財源どこから出すんや?魔法使いちゃうんやぞ。」
でぇじょうぶ博士
「そこが問題でやんす。公明党が提案した政府系ファンドで年5兆円という案があるでやんすが、これは年金基金や外為特会を運用するという話でやんす。要するに国民の老後資金でギャンブルするようなもんでやんす。」
ずん
「えぇ!?ボクの年金が投資に使われるのだ?それって大丈夫なのだ?」
やきう
「お前の年金なんか、そもそも存在するかも怪しいやろ。今の若者が年金もらえる頃には、制度自体が崩壊しとるわ。」
でぇじょうぶ博士
「しかも興味深いのは、日銀が『インフレ状態』と言ってるのに、高市首相は『デフレ脱却してない』と言ってる点でやんす。これはまるで医者が『熱がある』と診断してるのに、患者が『風邪じゃない』と主張してるようなもんでやんす。」
やきう
「そんなん、どっちも嘘に決まっとるやろ。政府は『まだデフレだから金バラまいてええよ』って言いたいし、日銀は『インフレやから利上げするで』って言いたいんや。完全に利害が対立しとるんやで。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。内閣と日銀が『整合性をとる』と言ってるでやんすが、これは『どっちかが折れろ』という意味でやんすね。おそらく日銀が屈服させられるでやんす。独立性なんて名ばかりでやんす。」
ずん
「でも物価高は困るのだ。ボクのお小遣いじゃもうアイス買えないのだ!」
やきう
「お前みたいなニートが何言うとんねん。働け。」
でぇじょうぶ博士
「まあまあ。実は物価高の主因は円安と輸入コスト上昇でやんす。これを解決するには構造改革が必要でやんすが、選挙前にそんな痛みを伴う政策はできないでやんす。だから消費税ゼロみたいな『とりあえず目先のバラマキ』に走るわけでやんす。」
ずん
「じゃあ消費税ゼロになったら、ボクはたくさん買い物できるのだ!」
やきう
「アホか。消費税ゼロにしたら、その分どっかで増税されるに決まっとるやろ。国の財布には穴が開いとるんや。どこかを塞げば、どこかが破れるんや。」
でぇじょうぶ博士
「やきう君の言う通りでやんす。しかも『それなりの規模の補正予算』とか言ってるでやんすが、また国債発行しまくるだけでやんす。将来世代へのツケがどんどん膨らむでやんす。」
ずん
「むぅ...じゃあボクたちはどうすればいいのだ?」
やきう
「簡単や。海外に逃げるんや。円の価値なんかもう終わっとる。ドルかビットコインでも持っとけ。」
でぇじょうぶ博士
「極端でやんすが、一理あるでやんすね。日本の政治家は30年間、経済成長を実現できてないでやんす。これはもう無能というより、システム的な欠陥でやんす。期待する方が間違ってるでやんす。」
ずん
「でも博士、デフレ脱却宣言が出たら何か変わるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「何も変わらないでやんす。宣言なんて、ただの言葉遊びでやんす。『本日をもって平和になりました』と宣言しても戦争は終わらないでやんす。経済も同じでやんす。」
やきう
「結局、政治家の自己満足やんけ。国民は物価高で苦しんどるのに、『宣言出しました!頑張りました!』とか言われてもな。」
ずん
「じゃあ、この先どうなるのだ?怖いのだ...」
でぇじょうぶ博士
「おそらく、消費税減税や給付金などのバラマキ政策が実施されるでやんす。それで一時的に支持率は上がるでやんす。でもその後、財源不足で社会保障費がカットされたり、別の形で増税されるでやんす。まるで麻薬でやんすね。気持ちよくなった後、もっと苦しくなるでやんす。」
やきう
「そんで、また『想定外でした』とか言うんやろ。政治家の『想定外』ほど信用できん言葉はないわ。全部想定内やったくせに。」
ずん
「うぅ...ボク、もう何を信じていいかわからないのだ。じゃあ、せめて食料品の消費税だけでもゼロにしてほしいのだ!」
やきう
「お前、消費税ゼロになっても買うもん変わらんやろ。どうせカップ麺とアイスだけや。」
でぇじょうぶ博士
「実は消費税の軽減税率は、行政コストが膨大でやんす。どれが食料品でどれが違うのか、線引きが曖昧でやんす。例えば、みりんは食品か調味料か?持ち帰りと店内飲食で税率が違うのはなぜか?こういう無駄な議論に時間を費やすでやんす。」
ずん
「難しすぎるのだ...。もうボク、考えるのやめるのだ!」
やきう
「それが一番賢いかもしれんな。どうせ何考えても庶民には何も変えられへん。搾取される側は黙って搾取されるしかないんや。」
でぇじょうぶ博士
「やきう君、それはニヒリズムが過ぎるでやんす。確かに個人の力は小さいでやんすが、選挙権という武器はあるでやんす。ただし、それを使う国民が経済を理解してないから、結局ポピュリズムに流されるでやんすけどね。」
ずん
「じゃあボク、次の選挙では『デフレ脱却』って言わない人に投票するのだ!」
やきう
「それ、誰もおらんやろ。全員『経済成長!』『デフレ脱却!』言うとるわ。詐欺師は全員同じセリフ言うんや。」
でぇじょうぶ博士
「そういえば、高市首相は政治資金問題について『決着済みとは思っていない』と言ってたでやんすね。つまり、自民党内部でまだゴタゴタしてるということでやんす。経済政策どころじゃないでやんす。」
ずん
「えぇ!?じゃあデフレ脱却なんて二の次なのだ?」
やきう
「当たり前やろ。政治家にとって一番大事なのは権力維持や。国民の生活なんか二の次三の次や。綺麗事並べとるだけや。」
でぇじょうぶ博士
「まあ、それが政治の現実でやんすね。理想と現実のギャップは、まるでおいらの理想の彼女と現実の恋愛経験のギャップくらい大きいでやんす。ゼロでやんすけどね。」
ずん
「むぅ...。じゃあボク、とりあえず今日は消費税の分だけ買い物我慢するのだ!これがボクにできる最大の抵抗なのだ!」