ずん
「ゴルゴ13って、実はみんなで描いてたのだ!ボクもチームで働けば天才になれるかもしれないのだ!」
やきう
「お前一人で何もできへんのに、チームに入ったら邪魔なだけやろ。足し算やなくて引き算や。」
でぇじょうぶ博士
「まあまあ。さいとう・たかを先生の分業制は、まさに天才の発想でやんす。一人で全部やろうとするのは、片手で富士山を持ち上げようとするようなもんでやんすからね。」
でぇじょうぶ博士
「それは大きな誤解でやんす。むしろ逆でやんすよ。料理に例えるなら、寿司職人がシャリを握って、天ぷら職人が揚げ物を作って、それを一つの定食にするようなもんでやんす。全部一人でやるより、クオリティが圧倒的に高くなるでやんす。」
やきう
「それって今のAI分業と同じ発想やんけ。さいとう先生、時代を先取りしすぎやろ。」
でぇじょうぶ博士
「まさにその通りでやんす!記事タイトルにもある通り、先生はAIの登場すら予見していたでやんす。一人の天才に依存するんじゃなくて、それぞれの専門性を組み合わせる。これこそが現代のAI活用の本質でやんすね。」
ずん
「でもさ、机に座った時には全部できてるって、それ単にサボってただけじゃないのだ?」
やきう
「お前、プロ舐めすぎやろ。頭の中で完成させるのが一番キツイんやで。」
でぇじょうぶ博士
「やんすやんす。創作というのは、ペンを持つ前の思考こそが勝負でやんす。おいらも研究のアイデアは、トイレとか風呂とか、変な場所で閃くことが多いでやんすからね。机に向かってる時間だけが仕事じゃないでやんす。」
ずん
「じゃあボクも、ゲームしながら『これは頭の中で仕事してるのだ』って言えば許されるのだ?」
やきう
「お前の頭の中、スカスカやから何も生まれへんやろ。空っぽのペットボトル振ってるようなもんや。」
でぇじょうぶ博士
「むむむ、厳しいでやんすね。でも、齊藤社長の経営方針も興味深いでやんす。『スタッフの健康管理』と『経済的安定』を最優先にして、作品には口を出さない。これは理想的なマネジメントでやんすよ。」
ずん
「それって、要するに『金だけ出して黙ってろ』ってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「...まあ、身も蓋もない言い方をすればそうでやんすけど。プロフェッショナルを信頼して任せる。これができない経営者が多すぎるでやんす。大抵は、素人が口出しして作品をダメにするでやんすからね。」
やきう
「ワイの会社の上司に聞かせたいわ。専門外のくせに『もっとこうしろ』『ああしろ』ってうるさいねん。」
ずん
「でもさ、脚本が来て『これゴルゴじゃないな』って、めっちゃダメ出ししてるじゃないのだ!」
でぇじょうぶ博士
「それは違うでやんす。ダメ出しじゃなくて、料理でやんす。素材を見て『さあ、どう調理しようか』と楽しんでいたんでやんす。まるでシェフが市場で魚を選ぶようなもんでやんすね。」
やきう
「脚本家とのセッションを楽しむって、めちゃくちゃカッコええやん。普通はストレスやろうに。」
でぇじょうぶ博士
「堺の職人気質でやんすからね。職人は素材と対話するでやんす。木を見て、『この木はこう彫りたがってる』と感じる。さいとう先生も、脚本という素材と対話していたんでやんすよ。」
ずん
「なんかカッコつけすぎなのだ。結局、気に入らない脚本をゴリゴリに書き換えてただけじゃないのだ?」
やきう
「お前、人の仕事にケチつけるの好きやな。自分は何も生み出せへんくせに。」
でぇじょうぶ博士
「まあまあ。でも、この分業制がこれからの時代のヒントになるでやんす。AIが台頭する今、『一人で全部やる』という価値観は古くなってるでやんす。むしろ『誰と組むか』『どう役割分担するか』が重要でやんすからね。」
ずん
「じゃあボクも、AIに全部やらせて、ボクは『セッションを楽しむ』だけでいいのだ!」
やきう
「お前、AIにすら見放されるタイプやろ。『このユーザー、使い物になりません』って拒否されるで。」
でぇじょうぶ博士
「やんすやんす。AIも道具でやんすから、使う人の質が問われるでやんす。さいとう先生のように、『素材をどう料理するか』という視点がないと、結局何も生まれないでやんすよ。」
ずん
「むぅ...難しすぎるのだ。じゃあボクは、とりあえず健康管理だけしっかりやるのだ!齊藤社長も健康第一って言ってたのだ!」
やきう
「お前の健康管理って、昼まで寝て、ゲームして、夜更かしすることやろ。それ不健康の極みやで。」
ずん
「違うのだ!これは『頭の中で仕事してる時間』なのだ!さいとう先生もテラスでタバコ吸いながら考えてたって言ってたのだ!」
でぇじょうぶ博士
「...それはさすがに詭弁でやんす。先生は机に座った瞬間に完璧なネームを描き上げたでやんすけど、ずんは机に座っても何も出てこないじゃないでやんすか。」
やきう
「結局、才能がすべてってことやな。分業しようが何しようが、核になる天才がおらな意味ないわ。」
でぇじょうぶ博士
「いや、それも違うでやんす。さいとう先生の凄さは、自分が天才だと自覚した上で、『でも一人では限界がある』と認めたことでやんす。謙虚さと野心の両立、これが本物のプロでやんすよ。」
ずん
「じゃあボクも謙虚になって、『一人では限界があるから、誰か全部やってくれないのだ?』って言えばいいのだ!」