スーパー戦隊シリーズの休止に思うこと、あるいは「いつもそこにある」町の本屋の話

スーパー戦隊シリーズの休止に思うこと、あるいは「いつもそこにある」町の本屋の話 - ジゴワットレポート

2025/12/02 21:25

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ずん

「スーパー戦隊が休止するらしいのだ。50年も続いてたのに、なんで終わるのだ？」

でぇじょうぶ博士

「やれやれ...簡単に言えば、『いつもそこにある町の本屋』と同じ運命を辿ったでやんす。」

やきう

「は？本屋ってアマゾンに殺されたんやろ？戦隊もアマゾンに負けたんか？」

でぇじょうぶ博士

「違うでやんす。戦隊は『当たり前』になりすぎたでやんす。毎週日曜の朝9時半、色とりどりの5人組がロボで怪人を倒す。この『型』が強固すぎて、変化が伝わらなくなったでやんすよ。」

ずん

「でも最近のは色々変わってたって聞いたのだ！」

でぇじょうぶ博士

「そうでやんす。『ゼンカイジャー』や『ドンブラザーズ』は相当攻めてたでやんす。でも、それは『元のフォーマットを知ってるオタク』にしか分からない変化だったでやんすね。」

やきう

「つまり、定食屋が塩を胡椒に変えたくらいの変化ってことか。常連しか気づかんやつやん。」

でぇじょうぶ博士

「まさにその通りでやんす！世間一般には『いつもの定食屋』のままでやんした。東映が本当にやりたかったのは、定食屋のイメージそのものからの脱却だったでやんす。」

ずん

「じゃあ、これからラーメンとかステーキも出すってことなのだ？」

でぇじょうぶ博士

「新ブランド『PROJECT R.E.D.』がそれでやんす。もう『次はどんな戦隊』じゃなく『次はどんな特撮番組』まで拡大させたいという野心的な試みでやんすよ。」

やきう

「でも仮面ライダーは型を破壊しまくってるやん。犯罪者が変身したり、ライダー同士が殺し合ったり。なんで戦隊はできんかったんや？」

でぇじょうぶ博士

「鋭い指摘でやんす。ライダーは『理念を変えず手段を変える』不易流行ができたでやんす。でも戦隊は『色とりどりの5人組がロボで怪人を倒す』という手段そのものが型になってしまったでやんすよ。」

ずん

「むぅ...じゃあ最初から型を壊せばよかったのだ！」

でぇじょうぶ博士

「それをやったら『戦隊じゃなくなる』でやんす。他のヒーロー番組との差別化が難しくなる。まさに自縄自縛でやんすね。」

やきう

「結局、50年のノウハウが邪魔になったってことやな。皮肉なもんやで。」

でぇじょうぶ博士

「そうでやんす。成功体験が革新を阻む。ビジネスの世界ではよくある話でやんすが、まさか戦隊で見ることになるとは...おいらも感慨深いでやんす。」

ずん

「でも50年も続いたってすごくないのだ？」

でぇじょうぶ博士

「驚異的でやんす！むしろ攻めの姿勢で休止を選んだことこそ、『変わらない尊さ』を守る最良の選択だったかもしれないでやんす。」

やきう

「まあ、衰退して消えるよりマシってことやな。」

ずん

「じゃあボクたちも、いつか休止した方がいいのだ？」

でぇじょうぶ博士

「...ずんは始動すらしてないでやんす。」

やきう

「ワイらは最初から型がないからセーフや。」

ずん

「型がないって、それただの無秩序なのだ！ボクたち、実は最先端だったのだ！」

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