ずん
「飲食店長の3割が過労死ラインって、もうこれ修羅の国なのだ!」
やきう
「ワイも昔バイトしとったけど、店長いっつも店におったで。家ないんかと思っとったわ。」
でぇじょうぶ博士
「週60時間以上でやんすからね。月に換算すると約240時間以上働いてる計算になるでやんす。」
ずん
「240時間!?それって1日何時間働いてるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「単純計算で1日約8時間でやんすが、実際は休みもほとんどなく、12時間以上働いてる日も多いでやんす。まるで江戸時代の奉公人でやんすね。」
やきう
「いや、江戸時代の方がマシやったかもしれんで。あいつら昼寝しとったし。」
ずん
「じゃあボクは絶対に店長にならないのだ!ヒラ社員最高なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「甘いでやんす。ずん君はそもそも採用されないでやんす。」
やきう
「草。でも実際、人手不足で責任者に負担が集中するんやろ?これ構造的な問題やん。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。しかも飲食業界は離職率も高く、新人が育つ前に辞めてしまうという悪循環でやんす。店長は穴埋めのために自分が働くしかないでやんすね。」
ずん
「でもさ、週60時間って法律的にどうなのだ?違法じゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「実は週40時間が法定労働時間でやんすが、36協定を結べば残業は可能でやんす。ただし月45時間、年360時間が上限でやんす。それを超えると違法でやんすね。」
やきう
「つまり、多くの店が違法状態で運営しとるってことやん。ブラック企業の巣窟やで。」
でぇじょうぶ博士
「理論上はそうでやんすが、実際は店長自身が管理職扱いで残業代が出ないケースも多いでやんす。名ばかり管理職でやんすね。」
やきう
「なんや、それ。搾取の合法化やんけ。資本主義の闇やな。」
でぇじょうぶ博士
「根本的には、飲食業界全体の待遇改善と人員確保が必要でやんす。でも、それには消費者側の価格受容も必要でやんすね。」
やきう
「つまり、値上げせなアカンってことか。でもワイら安い店しか行かへんやん。」
ずん
「それって結局ボクたち消費者が悪いってことになるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「一概には言えないでやんすが、安さを求めすぎる風潮が労働環境の悪化を招いている面はあるでやんす。まるで自分の首を絞めているようなもんでやんすね。」
やきう
「カスハラも2割が経験しとるんやろ?客も店員も店長も、みんな不幸やんけ。地獄かよ。」
ずん
「じゃあ、もう外食やめて自炊するのだ!これで解決なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「ずん君、それは違うでやんす。外食産業自体が社会インフラでやんすから、なくなると困る人も多いでやんす。」
やきう
「ワイみたいな料理できん独身貴族は死ぬしかないやん。」
ずん
「じゃあどうすればいいのだ!?答えを教えるのだ、博士!」
でぇじょうぶ博士
「簡単な解決策はないでやんすが、まず企業側は適正な人員配置と労働時間管理、そして消費者側は適正価格の受容が必要でやんす。あとは、DXやロボット導入で省人化を進めることも一つの手でやんすね。」
ずん
「むむむ...難しい問題なのだ。でもボクは関係ないのだ!」
でぇじょうぶ博士
「ずん君、君も外食するでやんすよね?じゃあ無関係ではないでやんす。」
やきう
「そういえば、ずんってマックでバイトしとったんちゃうんか?」
ずん
「...それは、その、昔の話なのだ!今は立派な会社員なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「ちなみに、ずん君がバイトしてた時の店長も過労死ライン超えてたでやんすよ。」
やきう
「お前が使えんかったから、店長の負担増えとったんやろな。」
ずん
「ひどいのだ!ボクは真面目に働いていたのだ!...たぶん!」
でぇじょうぶ博士
「記憶が曖昧な時点で察するでやんすね。」
やきう
「まあ、こんな労働環境じゃ、誰も店長なんてやりたがらんわな。」
ずん
「ボクはニートになるのだ!これが最適解なのだ!働いたら負けなのだ!」