ずん
「何も起きないドラマが大ヒット?それって視聴者がついに脳死したってことなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「それは違うでやんす。むしろ現代人の脳が疲れすぎて、何もしない贅沢を求めてるんでやんす。」
やきう
「ワイ、毎日何もせんと生きとるけど、誰もヒット扱いしてくれへんで?」
ずん
「それはただのニートなのだ。ドラマの主人公は平屋もらってるのだ。」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。人柄だけで一戸建てを譲り受けるなんて、おいらには到底無理でやんす。」
やきう
「阿佐ヶ谷の一戸建てって時価いくらや?億いくやろ?」
ずん
「人柄で億ゲットとか、ボク今日から性格改善するのだ!」
でぇじょうぶ博士
「手遅れでやんす。それに、このドラマの魅力は『考察ブーム』の逆を行ってる点でやんすよ。」
やきう
「考察とか、暇人のオナニーやろ。どうせ制作側も何も考えてへんのに。」
ずん
「でも『何も変わらない日常』を15分×20話も見せるって、ある意味拷問なのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それが心地いいんでやんす。まるで温泉に浸かるような、何もしない至福でやんすね。」
やきう
「温泉言うても、ワイはスーパー銭湯でじゅうぶんやけどな。」
ずん
「森七菜の『独特な身体の動き』って何なのだ?気になるのだ。」
でぇじょうぶ博士
「自意識過剰な18歳の『世界とのズレ』を体現してるんでやんす。おいらも常にズレてるでやんすけど。」
やきう
「博士のズレは治療が必要なやつやろ。森七菜のは演技や。」
ずん
「岡山天音って、柔らかな佇まいって書いてあるけど、ただのゆるキャラなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「違うでやんす。『そこはかとない陰影』があるんでやんす。ただのゆるキャラには陰影なんてないでやんす。」
やきう
「陰影って、要するに『なんか暗い』ってことちゃうんか?」
ずん
「暗くて柔らかいって、それカビたパンなのだ。」
でぇじょうぶ博士
「...例えが最悪でやんす。でも、この作品の本質は『何も起きない贅沢』なんでやんすよ。」
やきう
「今の時代、何も起きひん方が贅沢やもんな。毎日何かしら炎上しとるし。」
ずん
「じゃあボクも何もしないで過ごすのだ!それで阿佐ヶ谷の平屋もらえるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「だから無理でやんす。それに、脚本家が『ウマ娘』の人って聞いて、ギャップに驚いたでやんす。」
やきう
「競馬と平屋暮らしって、振れ幅エグすぎやろ。どっちも賭け事やけどな。」
ずん
「賭け事...?平屋暮らしのどこが賭け事なのだ?」
でぇじょうぶ博士
「29歳で定職つかず平屋暮らしなんて、人生賭けてるでやんす。ある意味、競馬よりハイリスクでやんす。」
やきう
「ワイも29歳で何もしてへんけど、ドラマ化されへんのなんでや?」
ずん
「それは阿佐ヶ谷の平屋がないからなのだ。全ては不動産で決まるのだ!」