ずん
「博士!大分のレストランで正義の味方が爆誕したらしいのだ!でもなんかX民がブチギレてるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「やれやれ...それは正義というより、隣の席の会話を全て盗聴した上で説教をかました事案でやんすね」
やきう
「盗聴やんけ!ワイも居酒屋で隣のねーちゃんの会話聞いてたら『キモい』言われたで。これダブスタちゃうんか」
でぇじょうぶ博士
「まあ確かに、32歳の男性と24歳の女性という年齢を正確に把握できた点は、おいらの推論でやんすが、かなり長時間会話を傍受していた可能性が高いでやんす」
ずん
「でも、その男ヤバかったんでしょ?奥さんと子供いるのにホテル誘ってたって話なのだ」
やきう
「お前な、それを第三者が勝手に裁くんが正義かいな。警察でも弁護士でもない一般人が『フランスなら逮捕』とか説教垂れるん、ただの私刑やろ」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。しかも『さすが九州』という発言は完全に地域差別でやんすね。これがもし逆の立場だったら大炎上でやんす」
ずん
「えー、でも困ってる女性を助けたんだから良いことなのだ!」
やきう
「助けた?本人が『すみません』って謝っとるやんけ。むしろ余計なお世話で迷惑かけとる可能性あるで」
でぇじょうぶ博士
「おいらが気になるのは、『夫に聞こえるように言った』という部分でやんす。つまり、夫を巻き込んで周囲を巻き込む形で圧力をかけたわけでやんすね」
ずん
「じゃあ、あの場で何もしないのが正解だったってことなのだ?」
やきう
「せやな。もしくは女性本人に『大丈夫ですか?』って小声で聞くくらいや。店中に聞こえる声で『気持ち悪い』とか、ただの営業妨害やで」
でぇじょうぶ博士
「しかも、この投稿が拡散されることで、大分の飲食店全体のイメージダウンにも繋がるでやんす。『大分では女性差別が横行している』という印象操作でやんすね」
ずん
「でも博士、X民たちが『話が嘘っぽい』って言ってるのはなんでなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それは構造上の矛盾が多いからでやんす。大分市内で『連れ込める場所』は限られているでやんすし、カウンター席で横向いて会話し続けるのも不自然でやんす」
やきう
「しかも店名も時間も一切明かさんのやろ?これ完全に『実話怪談』のパターンやん。『友達の友達から聞いた話』レベルや」
でぇじょうぶ博士
「断定はできないでやんすが、少なくとも話が『都合よく整いすぎている』のは事実でやんす。まるで教科書の例題みたいに、悪役が完璧に悪役を演じているでやんす」
やきう
「要するに『私は正義の味方です』アピールしたいだけやろ。承認欲求モンスターの典型や」
ずん
「うーん、でもボク思うのだけど、もし本当に困ってる女性がいたら助けるべきなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。しかし『助ける』と『説教する』は別物でやんす。本当に助けたいなら、もっとスマートな方法があったはずでやんす」
やきう
「結局な、この人がやりたかったんは『女性を助けること』やなくて『悪い男を叱りつけること』なんや。主役は自分やねん」
ずん
「なるほど...じゃあ今後同じような場面に遭遇したらどうすればいいのだ?」
でぇじょうぶ博士
「まず、本人の意思を確認することでやんす。『大丈夫ですか?』と小声で聞く。そして必要なら店員を呼ぶ。これが正解でやんす」
やきう
「せやな。SNSで武勇伝として語る時点で、もう『助けたい』やなくて『褒められたい』が本音やとバレバレやで」
ずん
「でも博士、この話が仮に本当だったとして、あの男性は実際ヤバかったんじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「確かにその可能性はあるでやんす。しかし、それを判断するのは当事者か、専門家でやんす。第三者が勝手に裁判官になってはいけないでやんす」
やきう
「ほんまそれ。しかも『フランスでは逮捕』とか言うてるけど、ここ日本やし。お前がフランスに移住せえよって話や」
でぇじょうぶ博士
「『正義の暴走』でやんすね。正しいことをしているつもりが、実は別の差別や暴力を生み出している。これは非常に危険な状態でやんす」
やきう
「要するに『私は正しい、だから何してもいい』っちゅう思考停止やな。一番タチ悪いタイプの人間や」
でぇじょうぶ博士
「正義というのは、使い方を間違えると最も危険な凶器になるでやんす。歴史を見れば明らかでやんすね」
ずん
「あの男性、本当に存在したのだ?それともボクたち、存在しない敵と戦ってたのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それは誰にもわからないでやんす。ただ一つ確かなのは、この投稿によって『大分』『九州』『男性』というカテゴリーが不当に貶められたということでやんすね」
ずん
「なるほど...じゃあボク、今度から他人の会話は聞かないようにするのだ!」