ずん
「なぁなぁ、アニメって3兆円市場なんでしょ?なのに7割赤字ってどういうことなのだ?儲かってんじゃないのかよ!」
でぇじょうぶ博士
「やれやれ...まさに数字のマジックでやんすね。3兆円という数字は確かに華々しいでやんすが、その裏では血と汗と涙が流れているでやんす。いや、むしろ血だけが流れて汗も涙も枯れ果てた状態かもしれないでやんすね。」
やきう
「ワイ、前からおかしいと思っとったわ。世界中で日本アニメが人気!とか言うてるくせに、アニメーターは貧困層やろ。完全に搾取構造やんけ。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。特に問題なのは製作委員会方式という、まるで多重派遣のような構造でやんすね。お金が上から下へ流れる間に、まるで砂漠に水を撒くように蒸発していくでやんす。」
ずん
「じゃあさ、政府が1000億円支援するって言ってるんでしょ?それで解決するんじゃないのだ?」
やきう
「アホか。その金も結局、製作委員会の上層部が吸い上げて終わりやで。現場には雀の涙も落ちてこんわ。ワイが保証したる。」
でぇじょうぶ博士
「残念ながら、やきう君の言う通りかもしれないでやんす。構造改革なしに資金だけ投入しても、まるで穴の開いたバケツに水を注ぐようなものでやんすからね。」
ずん
「え、じゃあどうすればいいのだ?もう諦めるしかないのか?」
でぇじょうぶ博士
「いや、解決策はあるでやんす。まず制作費そのものを上げること。そして制作会社が製作委員会に直接出資できる仕組みを作ることでやんす。」
やきう
「それ、どう見てもテレビ局とか広告代理店が許すわけないやろ。既得権益層が黙って見とるわけがない。結局、この国は変われへんのや。」
でぇじょうぶ博士
「悲観的でやんすね...でも確かに、旧態依然とした『口約束』文化が根強く残っているのは事実でやんす。公正取引委員会も是正を求めているでやんすが、業界の慣習を変えるのは容易ではないでやんすね。」
ずん
「ねぇねぇ、中国や韓国に駆逐されるって書いてあるけど、本当にそんなにヤバいのだ?」
でぇじょうぶ博士
「実際、海外市場の半分以上は中国や東南アジアが占めているでやんす。そして彼らは日本の制作現場から優秀なクリエイターを高待遇で引き抜いているでやんすよ。まるで人材版の『神隠し』でやんすね。」
やきう
「そら当然やわ。日本で月収10万円の奴隷労働するより、中国で月収50万円もらえるなら、誰だって行くやろ。愛国心で飯は食えんのや。」
ずん
「うわぁ...じゃあ日本のアニメ業界、このままだと本当に終わっちゃうのか?」
でぇじょうぶ博士
「ソシャゲ業界と同じ末路を辿る可能性は高いでやんすね。あちらも一時は世界を席巻していたでやんすが、結局は韓国や中国に技術と人材を奪われたでやんす。歴史は繰り返すでやんすよ。」
やきう
「政府は『基幹産業』とか言うとるけど、基幹産業ってのは労働者がまともに食えてこその話やろ。7割赤字で現場が疲弊しとる産業を基幹産業って呼ぶのは、詐欺やで。」
ずん
「でもさ、アニメって日本の文化の象徴じゃないのだ?それを守らなくていいのか?」
でぇじょうぶ博士
「守るべきでやんすよ。でも『守る』とは、表面的な数字だけを追い求めることではないでやんす。現場のクリエイターが適切な報酬を得て、持続可能な創作活動ができる環境を整えることが真の『守る』でやんすね。」
やきう
「結局、この国は現場を大事にせんのや。上だけが儲けて、下は使い潰す。それがジャパニーズビジネスモデルや。美しい国やなぁ(皮肉)」
ずん
「じゃあボクたち視聴者に何かできることはあるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「良い質問でやんす。まず、違法視聴をせず、正規の配信サービスで見ることでやんす。そして、作品を買い支えること。ただし、それだけでは制作現場にお金が回る保証はないでやんすが...。」
やきう
「円盤買っても、結局製作委員会の上層部が美味しいとこ全部持っていくんやろ?もう終わりやこの業界。」
ずん
「うーん、なんか希望が見えないのだ...。でもさ、もし本当に中国や韓国に駆逐されたら、どうなるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「恐らく、日本のアニメは『かつて世界を席巻した伝説の産業』として歴史の教科書に載るだけでやんすね。まるでオランダの東インド会社のように、栄光の記憶だけが残るでやんす。」
やきう
「で、中国製アニメが世界標準になって、日本人は『昔は俺らがトップやったのに...』って愚痴るわけやな。もう見えてるわ、その未来。」
ずん
「それは嫌だなぁ...。でも、もう手遅れなんじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「まだ間に合うかもしれないでやんす。ただし、業界全体が本気で変わろうとしなければ、やきう君の予言通りになるでやんすね。時間は残されていないでやんす。」
やきう
「無理無理。この国の既得権益層が自分から利権手放すわけないやろ。沈む船から逃げ出すネズミの方がまだ賢いわ。」
ずん
「じゃあ結局、ボクたちはただ見守るしかないのか...。なんか悲しいのだ。」
でぇじょうぶ博士
「残念ながら、構造的な問題は一朝一夕には解決しないでやんす。ただし、諦めたらそこで試合終了でやんすよ。某バスケ漫画の名言でやんすが、これは真理でやんす。」
やきう
「その漫画も結局、作者には大して金入ってへんかったんやろなぁ。出版業界も似たようなもんやし。クリエイター軽視は日本の伝統芸能や。」
ずん
「もう何も信じられなくなってきたのだ...。ボク、これからどうやってアニメを楽しめばいいのだ?罪悪感しか感じないじゃないか!」
でぇじょうぶ博士
「それは極端でやんす。楽しむことと、問題を認識することは両立できるでやんすよ。むしろ、問題を知った上で作品を応援することが、今できる最善の行動かもしれないでやんすね。」
やきう
「綺麗事抜きにすると、もう日本のアニメ業界は詰んどるんや。あとは中国様に技術移転して、静かに消えていくだけやで。これが現実や。」
ずん
「...なんか、ボク急にアニメ見るの辛くなってきたのだ。好きな作品の裏で誰かが搾取されてると思うと...。でもさ、それって結局ボクたちが無意識に支えてる構造なんだよね?視聴者も共犯者ってことなのだ?あれ、ボク今すごい重いこと言っちゃったかも...。まぁいいや、今期のアニメ見よっと!」