ずん
「これヤバくないっすか?母親が恋人のために自分の子供を虐待って...理解できないのだ。」
やきう
「理解できへんのはお前の頭や。世の中、恋愛脳で子供を犠牲にする親なんて腐るほどおるわ。」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。心理学的には『共依存』と『愛着障害』が複雑に絡み合った状態でやんす。母親は恋人への依存が、我が子への保護本能を完全に上書きしてしまったでやんす。」
ずん
「でも『自分の仕事を守ることが京子を守ること』って供述、意味わかんないのだ。完全に自己正当化じゃん。」
やきう
「そらそうよ。『介護老人のようだった』とか言うてる時点で、もう娘を人間扱いしてへんやん。ワイでもドン引きやで。」
でぇじょうぶ博士
「興味深いのは、この母親が『ありがとうございます』と言われて『自分の子ではないように感じた』という供述でやんす。これは心理的な解離が起きている証拠でやんすね。」
でぇじょうぶ博士
「簡単に言えば、自分の行為と感情を切り離す防衛機制でやんす。罪悪感に耐えられないから、無意識に『これは自分の子じゃない』と思い込むことで精神的バランスを保とうとしたでやんす。」
やきう
「つまり現実逃避やん。クズの典型や。検察の『居場所を守ることを優先した』って指摘、ど正論やわ。」
ずん
「でもさ、恋人の方も『しつけのつもりだった』とか言ってるけど、9歳の子を一晩中立たせるのがしつけなわけないのだ。」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。『自分も親からされていた』という弁明は、虐待の世代間連鎖でやんす。でも、それは理由にはなっても言い訳にはならないでやんす。」
やきう
「ワイ、この手の『自分も親からされてた』って言い訳、一番嫌いやわ。それなら同じことを繰り返さんように学習せえよ。」
ずん
「父親が『できるだけ厳しい判決を』って言ってるけど、実際どれくらいの刑になったのか気になるのだ。」
でぇじょうぶ博士
「保護責任者遺棄致死罪の法定刑は3年以上20年以下の懲役でやんす。ただし、この手の事件は悪質性が高いため、上限に近い判決が出る可能性が高いでやんすね。」
やきう
「でも日本の司法やと、実際は甘々判決になりそうやな。『反省してます』とか言うたら減刑されるんやろ?」
ずん
「それ納得いかないのだ。だって9歳の子が死んでるんだぞ。」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。被害者遺族の感情と司法制度のバランスは永遠の課題でやんす。厳罰化を求める声も多いでやんすが、更生の可能性も考慮しなければならないというジレンマがあるでやんす。」
やきう
「更生?こんなやつらが更生できるわけないやろ。子供を『介護老人のよう』とか言うてる時点で人間性終わっとるわ。」
ずん
「でもさ、この事件って2009年だから、もう15年以上前なのだ。今はどうなってるんだろう...。」
でぇじょうぶ博士
「仮に懲役15年の判決が出ていたとしても、模範囚なら刑期の3分の2程度で仮釈放される可能性があるでやんす。つまり、もう社会復帰している可能性も...」
やきう
「マジか...。そう考えると、被害者の父親の気持ち考えたら地獄やな。加害者は普通に生活しとる可能性あるんやろ?」
ずん
「うわぁ...それ考えると胸クソ悪いのだ。でもボクたちにできることって何もないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「個人レベルでは、虐待の兆候に気づいた時に通報する勇気を持つことでやんすね。児童虐待防止法では、虐待を受けたと思われる児童を発見した者は、速やかに通告する義務があるでやんす。」
やきう
「でも実際、通報したら逆恨みされたりせえへんか?ワイは関わりたくないわ。」
ずん
「やきうの言うこともわかるけど...でもそれじゃ何も変わらないのだ。」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。通報は匿名でも可能でやんすし、虐待かどうか判断に迷う場合でも『189』(いちはやく)に電話すれば、専門家が対応してくれるでやんす。」
やきう
「まあ、ワイも子供が殺されるのは見たくないわ。でも難しいよな、他人の家庭に首突っ込むの。」
ずん
「でもさ、この母親も最初から虐待親だったわけじゃないんだよね。恋人ができてから変わったって...つまり誰でも加害者になる可能性があるってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「鋭い指摘でやんす。人間は環境や関係性によって大きく変わる生き物でやんす。特に孤立無援の状態で、強い影響力を持つ人物に依存すると、判断力が著しく低下するでやんす。」
やきう
「それって洗脳みたいなもんか?カルト宗教とかと同じ構造やな。」
ずん
「じゃあボクも気をつけないと...でもボクには恋人いないから大丈夫なのだ!」
やきう
「お前、一生できへんやろ。その前に部屋から出ろや。」
でぇじょうぶ博士
「...ずん君の心配より、もっと深刻な問題があるでやんす。それは、この手の事件が後を絶たないことでやんす。構造的な問題として、シングルマザーの貧困、社会的孤立、支援体制の不備などが背景にあるでやんすね。」
やきう
「税金使うなや。自己責任やろ。子供産んだんは自分やし。」
ずん
「でもその理屈だと、子供が犠牲になるのは変わらないじゃん。やきうってほんとクソだな。」
やきう
「は?お前に言われたくないわ。ニートのくせに。」
でぇじょうぶ博士
「やれやれ...二人とも落ち着くでやんす。重要なのは、イデオロギーの対立ではなく、実際に子供の命を守ることでやんす。」
ずん
「はかせの言う通りなのだ。でも結局、この事件から何を学べばいいのだ?」
でぇじょうぶ博士
「一つは、恋愛や新しい関係性が既存の家族関係を破壊する危険性でやんす。もう一つは、『しつけ』という言葉が虐待の隠れ蓑になりやすいということでやんす。」
やきう
「あと、『自分も親からされてた』は免罪符にならへんってことやな。むしろ、だからこそ繰り返したらあかんねん。」
ずん
「でもさ、父親の『できるだけ厳しい判決を』って言葉、すごく重いのだ。娘を失った痛みって、想像もできないのだ...。」
やきう
「...せやな。ワイも流石にこれは胸糞悪いわ。」
ずん
「結局、この世で一番怖いのは幽霊でも怪物でもなく、普通の人間ってことなのだ...あ、でもボクは普通じゃないから大丈夫なのだ!」