ずん
「ウゴウゴルーガで就職氷河期世代が救われたって話、マジなのだ?」
やきう
「朝からサイケデリックなCG見せられて、それが耐性になるとか、ワイには理解不能やで。」
でぇじょうぶ博士
「これは興味深い仮説でやんすね。朝の6時から8時という、脳が最も純粋な時間帯に不条理を浴びせ続けることで、理不尽への免疫を獲得したという説でやんす。」
やきう
「偶然にしては出来すぎやろ。フジテレビの陰謀ちゃうか?」
でぇじょうぶ博士
「陰謀かどうかは別として、『みかん星人』や『おやじむし』といった説明不可能なキャラクターが、説明不可能な社会現象への対処法を無意識に教えていた可能性はあるでやんす。」
ずん
「じゃあ、今の若者がメンタル弱いのは、そういう番組がないからなのだ?」
やきう
「せやな。今の朝番組なんて、爽やかなアナウンサーが天気予報してるだけやもん。理不尽の『り』の字もないわ。」
でぇじょうぶ博士
「まさに。めざましテレビは『普通の番組』として機能しすぎたでやんす。ある意味、社会への適応訓練としては不十分だったのかもしれないでやんすね。」
ずん
「でも博士、100社落ちてもウゴウゴルーガよりマシって思えるって、相当ヤバイ番組だったってことだよね?」
やきう
「そら、みかん星人が意味不明にしゃべってるの見てたら、面接官の理不尽な質問なんて可愛いもんやろ。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。新卒の初任給が自分の給与を上回るという、キャリア論的に説明不可能な現象も、『おやじむし』の存在理由を問わなかった訓練が活きているでやんすよ。」
ずん
「つまり、40代は朝からトリップしてたおかげで、今も生き延びてるってことなのだ?」
やきう
「精神的予防接種とか言うとるけど、要はラリってただけやんけ。」
でぇじょうぶ博士
「いやいや、これは真面目な話でやんす。不条理を受け入れる訓練なしに、就職氷河期を生き抜くのは不可能だったはずでやんす。」
ずん
「じゃあさ、今の若者にもウゴウゴルーガみたいな番組が必要なのだ?」
やきう
「今更無理やろ。コンプライアンスがうるさすぎて、みかん星人すら放送できへんわ。」
でぇじょうぶ博士
「残念ながら、その通りでやんす。現代のテレビは『安全』を優先しすぎて、脳に適度なダメージを与える機会を奪ってしまったでやんすね。」
ずん
「でも、制作陣は本当に狂気だったのかな?それとも計算してたのだ?」
やきう
「締め切りに追われて、もはや何が普通かわからんくなってたんやろ。ワイもそういう時あるし。」
でぇじょうぶ博士
「会議で試写して、それでも誰も止めなかったという事実が恐ろしいでやんす。組織全体が臨界点にあったとしか思えないでやんすね。」
ずん
「バブルの残滓って、そんなに強力だったのだ?」
やきう
「金あったら何でも許される時代やったんやろな。今じゃ考えられへんわ。」
でぇじょうぶ博士
「そして1994年、ウゴウゴルーガは打ち切られ、めざましテレビが始まったでやんす。子どもたちは何かを失った感覚を覚えたはずでやんす。」
ずん
「でも、その時点で予防接種は完了してたってことだよね?」
やきう
「準備万端で就職氷河期に突入や。まるで計画されてたみたいやな。」
でぇじょうぶ博士
「偶然か必然か、それは誰にもわからないでやんす。ただ、結果として日本社会は理不尽に耐えうる一世代を育てたでやんすね。」
ずん
「じゃあボクも、今からウゴウゴルーガ見れば就職氷河期に耐えられるのだ?」
やきう
「お前、もう就職氷河期終わっとるやろがい。」
ずん
「あっ...じゃあボクは何に耐えればいいのだ?今の理不尽な上司とか?」
でぇじょうぶ博士
「ずん、お前はそもそも働いてないでやんす。」
ずん
「ハッ!そうだった。じゃあボクは耐える必要ないから、ウゴウゴルーガ見なくていいのだ!ラッキーなのだ!」