ずん
「なあなあ、Steamで同じ名前のゲーム入れたら消えるって、マジなのだ?ボクのセーブデータが消えたら訴訟なのだ!」
やきう
「お前のセーブデータなんぞ、最初から価値ないやろ。どうせチュートリアルで詰まっとるんちゃうか。」
でぇじょうぶ博士
「まあまあ。これは実に興味深い事象でやんすよ。Steamという巨大プラットフォームが、AppIDという固有の識別子を持ちながら、インストールフォルダ名は開発者任せという、まるで戸籍番号はあるのに住所は自己申告制みたいな状態でやんす。」
やきう
「は?それってバグやろ。Valveは何しとんねん。」
でぇじょうぶ博士
「実はこれ、バグではなく仕様でやんす。もともとSteamはValve社製のSource Engineゲーム配信用に設計されたでやんすからね。身内だけで使う前提だったものが、気づいたら世界中のゲームを扱う巨大プラットフォームになってしまったわけでやんす。」
ずん
「じゃあ直せばいいじゃんなのだ!簡単なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「甘いでやんす。今から設計を変更したら、既存の何万本ものゲームに影響が出る可能性があるでやんす。まるで走行中の新幹線の車輪を交換するようなもんでやんすよ。」
やきう
「Microsoft Storeとか他は普通にID管理しとるやんけ。なんでSteamだけこんなガバガバなんや。」
でぇじょうぶ博士
「それこそが歴史の重みでやんす。Steamは2003年のサービス開始以来、互換性を保ちながら成長してきたでやんすからね。新参者のMicrosoft Storeとは背負ってる荷物の重さが違うでやんす。」
ずん
「でもさ、『Synergy』って名前被りすぎじゃね?開発者アホなのだ?」
やきう
「お前が言うなや。つーか、Half-Life 2のModが2005年からあって、新作が2025年リリースって、20年の時を超えた衝突やんけ。」
でぇじょうぶ博士
「まさにその通りでやんす。新しい『Synergy』の開発者は、20年前のModの存在を知らなかった可能性が高いでやんす。Steamには現在5万本以上のゲームがあるでやんすからね。名前被りのチェックなんて、砂漠で同じ砂粒を探すようなもんでやんす。」
ずん
「じゃあボクが『マリオ』って名前でゲーム出したら任天堂のマリオ消せるのだ?」
やきう
「アホか。それやったら消されるのはお前の存在そのものやろ。任天堂の法務部なめんなよ。」
でぇじょうぶ博士
「しかし今回の件、両方とも「非常に好評」評価を得ている良作でやんすからね。どちらも被害者でやんす。まるでたまたま同姓同名だった二人が、同じアパートの同じ部屋番号に住まされたようなもんでやんす。」
ずん
「解決策はないのだ?ボクの脳みそじゃ無理なのだ。」
やきう
「手動でフォルダ名変更すりゃええだけやろ。小学生でもできるわ。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。ただし、Steam側で公式に対応してくれるわけではないので、ユーザーが自己責任で対処するしかないでやんす。まるで自分で蛇口直せと言われてるようなもんでやんすね。」
ずん
「なんかさ、これって逆にすごくね?2つインストールしたら本当にシナジー効果出たりして...」
やきう
「出るわけないやろ。お前の頭の中身もだいぶ上書きされとるんちゃうか。」
でぇじょうぶ博士
「ただRedditのコメント欄では、この騒動で両方のゲームが注目されたことで、ある意味『シナジー効果』が生まれたとも言えるでやんす。災い転じて福となす、でやんすね。」
ずん
「じゃあボクも同じ名前のゲーム作って炎上商法すればバズるのだ!天才なのだ!」
やきう
「お前が作るゲームなんて、インストールする前に人生が上書きされるわ。」
ずん
「...ボク、やっぱりゲーム遊ぶ側でいいのだ」