ずん
「なんか最近アメリカがイランをぶっ叩いたらしいのだ。やっぱり石油とか欲しいんじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それは表面的な見方でやんす。フランスの歴史人口学者エマニュエル・トッドによれば、もっと陰湿な狙いがあるでやんすよ。」
やきう
「陰湿?ワイの十八番やんけ。で、何が陰湿なんや?」
でぇじょうぶ博士
「体制転覆が目的じゃなくて、イランに内戦を起こさせて国を弱体化させるのが真の狙いでやんす。まるで相手の家に火をつけるんじゃなくて、家族同士を喧嘩させて自滅させるようなもんでやんす。」
ずん
「えぇ...それって超卑怯なのだ。でも体制変えちゃえば済む話じゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それが違うでやんす。体制を変えても、次に生まれるのはナショナリスティックで愛国的な政権。結局アメリカにとっては同じ敵が生まれるだけでやんす。」
やきう
「なるほどな。じゃあ最初から家ごと燃やすより、家族を殺し合わせた方が効率ええってことか。アメリカもなかなかのクズやな。」
ずん
「でもさ、指導者一人殺しただけで内戦なんて起きるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それがアメリカの賭けでやんす。ハメネイ師を殺害することで権力の空白が生まれ、後継者争いで国が分裂する。数年間混乱が続けば、中東の大国としての地位は失われるでやんすね。」
やきう
「まぁ確かに、組長消えたらヤクザも内輪揉めするからな。理屈は分かるわ。」
でぇじょうぶ博士
「しかもトッドが指摘してるのは、この『個人を標的にする攻撃』には副次的な効果もあるってことでやんす。」
でぇじょうぶ博士
「敵国だけじゃなく、同盟国や友好国の指導者に対する脅迫にもなるでやんす。『言うこと聞かないとお前も消すぞ』っていう無言の圧力でやんすね。まるでマフィアのゴッドファーザーでやんす。」
やきう
「おいおい、それって完全にテロリストの発想やんけ。アメリカ、民主主義の看板下ろした方がええんちゃうか?」
ずん
「でもアメリカって世界の警察じゃないのだ?正義の味方なのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それが幻想だってトッドは言ってるでやんす。もはやアメリカは『脅迫の帝国』に変貌してるでやんす。正義じゃなくて恐怖で世界を支配しようとしてるでやんすよ。」
やきう
「まぁ正直、昔からそうやったけどな。ただ最近は隠す気すらなくなっとるってことか。」
ずん
「じゃあイランはどうすればいいのだ?反撃するのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それがアメリカの罠でやんす。反撃すれば『イランは好戦的だ』と世界に宣伝され、さらに制裁が強化される。黙ってれば国内の不満が高まり内戦のリスクが増すでやんす。まさに詰んでるでやんすね。」
やきう
「完全にチェックメイトやんけ。アメリカ、エグすぎるわ。」
ずん
「むぅ...でもさ、トッドって人は何でこんなこと分かるのだ?CIAのスパイなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「違うでやんす。彼は歴史人口学者で、人口動態や家族構造から社会の変化を予測する専門家でやんす。『ソ連崩壊』も『アラブの春』も予言した実績があるでやんすよ。」
やきう
「なるほどな。データから未来読むタイプか。ワイも競馬予想でそれやっとるわ。」
やきう
「うるさいわ!ワイはまだ本気出してないだけや!」
でぇじょうぶ博士
「まぁトッドの分析が正しければ、これからの世界はさらに混沌とするでやんす。アメリカの『個人標的攻撃』は、国際法も国連も無視した暴力でやんすからね。」
ずん
「じゃあ日本も危ないのだ?岸田総理とか狙われるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「日本はアメリカの従属国だから大丈夫でやんす。むしろアメリカに逆らう国のリーダーが危ないでやんすね。北朝鮮の金正恩とか中国の習近平とか。」
やきう
「つまり、ジャイアンに逆らうとボコボコにされるってことやな。のび太は安全や。」
ずん
「でもそれって平和じゃなくて、ただの支配なのだ...」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。トッドが『西洋の敗北』という本で指摘してるのは、まさにその点でやんす。西洋、特にアメリカは理念を失い、暴力だけに頼るようになったでやんす。」
やきう
「理念なんて最初からなかったやろ。石油と金がすべてや。」
ずん
「じゃあ結局、世界はどうなるのだ?第三次世界大戦なのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それはわからないでやんす。ただトッドは『アメリカの現実認識の喪失』を警告してるでやんす。自分が無敵だと思い込んで暴走してる状態でやんすね。」
やきう
「まぁ確かに、イラク戦争もアフガン戦争も結局負けたしな。学習能力ゼロやわ。」
ずん
「むぅ...でもボクたちにできることなんてないのだ。ただ見てるしかないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「一般市民にできることは限られてるでやんす。ただ、こういう分析を知ることで、メディアの表面的な報道に騙されなくなるでやんすよ。」
やきう
「まぁそれはそうやな。『イランは悪の帝国』とか言われても、裏を読まなアカンってことや。」
ずん
「でもさ、結局アメリカが一番の悪なんじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「善悪で語るのは単純すぎるでやんす。国際政治は利害と力のバランスで動いてるでやんす。ただアメリカの方法が『テロリスト的』になってるのは事実でやんすけどね。」
やきう
「テロリストがテロリスト退治してるって、もうギャグやんけ。」
ずん
「ボク、もう国際政治とか考えたくないのだ。頭痛くなるのだ...」
でぇじょうぶ博士
「それが一番危険でやんす。無関心が独裁を生むでやんすよ。」
やきう
「まぁでも、ワイらがどう思おうが世界は勝手に回るしな。せいぜい巻き込まれんように生きるしかないわ。」
ずん
「じゃあボクは今日も家で寝てるのが正解ってことなのだ!安全第一なのだ!」