ずん
「ふるさと納税に上限?ボク、今まで散々カニとか肉とか貰ってたのに困るのだ!」
でぇじょうぶ博士
「やれやれ...ずんは年収いくらでやんすか?そもそもお前さんにそんな控除枠あったでやんすか?」
やきう
「ワイ、年収2000万やけど、ふるさと納税で毎年50万くらい控除受けてたんや。マジで改悪やん。」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。まさにそこが問題でやんす。高所得者ほど控除額が青天井に増えて、実質的な負担率が低くなる逆進性があるでやんすからね。」
かっぱ
「ほんまにおかしな話やで。金持ちがタダ同然で高級和牛食うとる一方で、庶民は住民税削られて行政サービス悪なっとるんやから。」
ずん
「でも返礼品は地方の活性化に繋がってるって聞いたのだ!」
やきう
「それただの建前やろ。実際は返礼品業者が儲かっとるだけや。地元企業率30%以下とかザラやで。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。2023年のデータでは、ふるさと納税総額約9
かっぱ
「つまり金持ちの道楽に地方自治体が踊らされとるだけやん。しかも都市部の住民サービスが犠牲になっとる。」
ずん
「じゃあ上限設けるのは正しいってことなのだ?」
やきう
「正しいかどうかは別として、現状維持は無理やったんや。自民党内でも『制度破綻してる』って声が出とったし。」
でぇじょうぶ博士
「問題は上限額でやんすね。年間10万円とか20万円とか色々案が出てるでやんすけど、これ次第で地方の返礼品バブルが一気に弾けるでやんす。」
かっぱ
「返礼品に頼りすぎた自治体は地獄やな。北海道とか九州とか、既に返礼品収入が予算の柱になっとるとこもあるやろ。」
ずん
「え、じゃあ地方が困るってこと?やっぱり上限反対なのだ!」
やきう
「お前ホンマに頭悪いな。そもそも返礼品競争が過熱したんが間違いやったんや。本来は『故郷を応援する』制度やったはずやろ。」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。でも2026年度からの実施予定ということは、まだ2年近く猶予があるでやんす。自治体は返礼品依存から脱却する準備期間として使うべきでやんすね。」
かっぱ
「ほんで上限できたら、結局ワイらみたいな中所得層がメインターゲットになるんちゃうか?」
やきう
「来るわけないやろ。お前の年収じゃ控除枠2万円もないわ。カニ一匹も貰われへんで。」
でぇじょうぶ博士
「まぁ冷静に考えれば、この改正で一番得するのは都市部の自治体でやんすね。流出していた住民税が戻ってくるでやんすから。」
かっぱ
「東京都とか大阪市とかは大喜びやろな。ただでさえ住民サービスに金かかっとるのに、税収減ったらたまらんかったやろうし。」
ずん
「じゃあ誰も困らないってこと?めでたしめでたしなのだ!」
やきう
「あのな...返礼品業者と、高級和牛を半額で買いあさっとった金持ちと、ポータルサイト運営企業が困るんや。楽天とかな。」
でぇじょうぶ博士
「まぁ年間1兆円市場が半減する可能性もあるでやんすから、経済的インパクトは大きいでやんすね。ただ、それが本来あるべき姿でやんすけど。」
かっぱ
「結局、制度設計がガバガバやったツケが回ってきただけの話や。最初から上限つけとけば、こんな歪な制度にならんかったんや。」
ずん
「でもさ、ボクは返礼品楽しみにしてたのだ...夢がなくなるのは悲しいのだ...」
でぇじょうぶ博士
「まぁずんの気持ちもわからなくはないでやんす。返礼品という『お得感』が消費者を動かしていたのは事実でやんすからね。」
かっぱ
「ほんまにな。寄付やのうて買い物感覚やったもんな。本末転倒やで。」
ずん
「じゃあボクはこれから何を楽しみに生きればいいのだ!?節税の夢が...!」
やきう
「まず納税するほど稼げや。話はそれからや。」
ずん
「...ボク、ふるさと『徴税』される側だったのだ...(絶望)」