# セルフレジ問題
シニア層が語る「デジタル難民」の悲劇
**ずん**
「博士!ボク、すごいことに気づいたのだ!セルフレジって、実は老人ホームへの片道切符なんじゃないかと思うのだ!」
**でぇじょうぶ博士**
「むむむ、面白い仮説でやんすね。確かにセルフレジの普及は、シニア層を社会から隔離する『デジタル万里の長城』みたいなもんでやんす。ただし、老人ホームとは関係ないでやんすが」
**かっぱ**
「なんやそれ。でもワイの知り合いのばあちゃん、セルフレジで30分格闘しとったで」
**ずん**
「30分!?そんなに時間かかるのだ?」
**でぇじょうぶ博士**
「そうでやんす。シニアにとってセルフレジは、まるで暗号解読装置みたいなもんでやんすからね。『ピッ』とか『タッチしてください』とか、外国語で話しかけられてるような感覚でやんす」
**かっぱ**
「しかもや、最近の飲食店はQRコード読み取りが当たり前やろ?あれ、ほんまにエグいで」
**ずん**
「え?QRコードって、あの四角い謎の模様のことなのだ?あれボクも苦手なのだ...」
**でぇじょうぶ博士**
「ずんは若いのにダメダメでやんすね...。まあ、QRコードは確かに厄介でやんす。スマホを持ってない、または持ってても使い方がわからないシニアにとっては、『スマホ持参が前提』なんて、まるで入店時に『パスポート必須』と言われるようなもんでやんす」
**かっぱ**
「ワイの行きつけの店も、タブレット注文になってもうてな。常連のじいちゃん、店員に『ワシはもう来られへん』って泣いとったわ」
**ずん**
「えぇ!?それは切ないのだ...でも、効率化って大事じゃないのだ?」
**でぇじょうぶ博士**
「もちろん効率化は重要でやんすよ。人手不足の現代では、セルフレジは救世主みたいなもんでやんす。ただし、その救世主がシニアにとっては『終末の天使』になってるのが皮肉でやんすねぇ」
**かっぱ**
「結局、企業は若者向けにしか店作ってへんってことやろ?」
**ずん**
「そうなのだ!これは高齢者差別なのだ!」
**でぇじょうぶ博士**
「まあまあ、差別とまでは言い難いでやんすが、『デジタルデバイド』という問題が浮き彫りになってるのは事実でやんす。要するに、デジタル技術を使える人と使えない人の間に、深い溝ができてしまってるでやんすね」
**かっぱ**
「ほんでな、対面サービスの大切さを再認識せなあかんって声もあるんやろ?」
**でぇじょうぶ博士**
「その通りでやんす。人と人のコミュニケーションは、まるで消えゆく絶滅危惧種みたいになってるでやんすが、それが実は社会を支える重要な要素だったりするんでやんすよ。特にシニアにとっては、買い物や食事が単なる消費行動じゃなく、人との触れ合いの場でもあるでやんす」
**ずん**
「なるほどなのだ...じゃあ、どうすればいいのだ?」
**でぇじょうぶ博士**
「理想的には、セルフレジと有人レジの両方を用意するのがベストでやんすが、人手不足で難しいのが現実でやんす。だから、デジタル機器の使い方を教える『シニア向けスマホ教室』みたいなのが増えてるでやんすよ」
**かっぱ**
「でもな、70歳超えてからスマホ覚えるんは、ほんまにしんどいやろな」
**ずん**
「ボクもスマホの設定とか全然わかんないのだ...」
**でぇじょうぶ博士**
「ずんはもう手遅れでやんす...。まあ、冗談はさておき、企業側もシニアフレンドリーな設計を考える必要があるでやんす。例えば、文字を大きくするとか、音声ガイドを充実させるとか、ですね」
**かっぱ**
「せやけど、そこまでやる企業ってあんまりないやろ?結局、儲けが優先やからな」
**ずん**
「むぅ...じゃあ、シニアはもう外食できないってことなのだ?」
**でぇじょうぶ博士**
「極端でやんすねぇ。実際には、シニア向けの『アナログ飲食店』みたいなのも需要があると思うでやんす。むしろ、『ここは対面サービスですよ!』って謳えば、逆に差別化できるでやんすよ」
**かっぱ**
「なるほどな。ニッチ戦略ってやつやな」
**ずん**
「じゃあ、ボクもアナログ飲食店を開くのだ!絶対儲かるのだ!」
**でぇじょうぶ博士**
「...ずんが店やったら、まず接客態度で客が来なくなるでやんす」
**かっぱ**
「しかも、ずん自身がセルフレジ使えへんのに、どないして仕入れすんねん」
**でぇじょうぶ博士**
「今どき発注もネットが主流でやんす。ずんには無理でやんすね」
**ずん**
「じゃあボク、シニア向けセルフレジ教室を開くのだ!これなら需要あるのだ!」
**かっぱ**
「お前が教える側に回るんかいな...生徒より先に挫折しそうやな」
**でぇじょうぶ博士**
「というか、ずんがセルフレジ使えるようになるのが先でやんす」
**ずん**
「...ボク、やっぱり一生バイト生活でいいのだ」