# 万博チケット販売会社が協会を提訴
「死に券」問題の深層
ずん
「万博のチケットが売れ残って訴訟になってるらしいのだ!でも、これって販売会社が無能なだけじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「むむむ、それは早計でやんす。この問題の本質は、万博協会が設けた入場予約システムの構造的欠陥にあるでやんす。」
やきう
「ワイもチケット買おうとしたけど、予約枠が埋まってて入れへんかったわ。これ詐欺ちゃうんか?」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんすね。チケットは販売されているのに、予約枠が満杯で実際には入場できない。まるで席のない劇場のチケットを売ってるようなもんでやんす。」
かっぱ
「なんや、それおかしいやろ。チケット売るなら入場させなあかんやん。」
ずん
「じゃあさ、予約枠を増やせばいいだけなのだ?簡単じゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「甘いでやんす。会場のキャパシティには物理的限界があるでやんす。人数制限をしないと、会場がパンクして安全管理ができなくなるでやんす。」
やきう
「けど、それやったら最初からチケット販売数を制限しとけばええやんけ。なんで売り放題にしとんねん。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。万博協会は収益を最大化したいから、チケットは多く売りたい。でも入場者数は制限したい。この矛盾が『死に券』という怪物を生み出したでやんす。」
かっぱ
「要は金が欲しかっただけやん。クソみたいなシステムやな。」
ずん
「でもさ、タクシー会社がなんで万博チケット売ってるのだ?変じゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「おっ、いい着眼点でやんす。万博協会は販売業務を多数の業者に委託してるでやんす。タクシー会社も観光業の一環としてチケット販売を引き受けたわけでやんすね。」
やきう
「で、そのタクシー会社が10枚も売れ残って7万5000円返せって裁判起こしとるんか。セコい額やなぁ。」
でぇじょうぶ博士
「金額の問題ではないでやんす。これは氷山の一角でやんすよ。全国の販売業者が同じ問題を抱えている可能性が高いでやんす。」
かっぱ
「そら他の業者も続々と訴訟起こすやろな。地獄絵図やん。」
ずん
「じゃあ万博協会が悪いってことで決まりなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「法的にはグレーゾーンでやんす。契約書に『予約枠が埋まった場合の責任は販売業者が負う』みたいな条項があれば、協会は逃げ切れる可能性があるでやんす。」
やきう
「クソみたいな契約やな。弱い立場の業者に全部押し付けとるやんけ。」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。まるで爆弾を抱えた椅子取りゲームでやんすね。音楽が止まったとき、椅子に座れなかった業者だけが損をする仕組みでやんす。」
かっぱ
「いや、その例え分かりにくいわ。要は協会が責任転嫁しとるだけやろ。」
ずん
「でもさ、販売会社も予約枠の仕組みは知ってたんじゃないのだ?それで引き受けたんだから自己責任なのだ!」
やきう
「お前、完全に権力側の犬やな。ブラック企業の社長みたいなこと言うとるで。」
でぇじょうぶ博士
「ずんの言い分も一理あるでやんす。ただし、協会が販売業者に対してシステムの問題点を十分に説明していたかどうかが争点になるでやんす。」
かっぱ
「どうせロクな説明しとらんやろ。お役所仕事やもん。」
ずん
「じゃあこの裁判、どっちが勝つのだ?ボクのお金賭けたいのだ。」
でぇじょうぶ博士
「賭博は違法でやんす。まぁ予想するなら、販売会社が勝つ可能性は低いでやんすね。契約書の条項次第でやんすが、おそらく協会側が有利な内容になってるでやんす。」
やきう
「せや、弱者が勝てる世の中やったら、ワイはとっくに億万長者になっとるわ。」
かっぱ
「お前が貧乏なんは社会のせいやないと思うで。」
ずん
「でもさ、7万5000円のために裁判ってコスパ悪くないのだ?弁護士費用の方が高そうなのだ。」
でぇじょうぶ博士
「これは金額の問題ではなく、原理原則の問題でやんす。この裁判で判例ができれば、他の販売業者も同様の訴訟を起こせるでやんす。つまり集団訴訟の先駆けでやんすね。」
やきう
「なるほど、先陣切って戦っとるわけか。でも負けたら晒し者やな。」
ずん
「ところでさ、万博ってまだやってるのだ?もう終わった気がするのだ。」
でぇじょうぶ博士
「まだ開催中でやんす。閉幕が近づいて『駆け込み万博』状態になってるでやんすね。それでチケットは売り切れてるのに、予約枠が取れない問題が顕在化したでやんす。」
やきう
「つまり人気が出すぎて自爆しとるわけか。アホやん。」
でぇじょうぶ博士
「人気が出ること自体は悪いことではないでやんす。問題は、その需要に対応できるシステムを構築していなかったことでやんす。」
かっぱ
「要は準備不足ってことやな。いつもの日本のパターンやん。」
ずん
「じゃあさ、この問題ってどうやったら解決できたのだ?」
でぇじょうぶ博士
「簡単でやんす。チケット販売数と入場可能数を完全に連動させればよかったでやんす。予約枠が埋まったら自動的に販売を停止するシステムにすればいいだけでやんす。」
やきう
「そんな当たり前のことすらできへんかったんか。小学生でも思いつくやろ。」
かっぱ
「IT後進国の末路やな。システム構築に金ケチったんちゃうか。」
ずん
「じゃあさ、万博協会はこれからどうするのだ?謝罪会見するのだ?」
でぇじょうぶ博士
「おそらく何もしないでやんす。たった7万5000円の訴訟ですから、協会としては『個別の訴訟案件にはコメントできない』とか言って逃げるでやんすね。」
やきう
「典型的な大組織の対応やん。責任取らんと逃げ切るつもりや。」
かっぱ
「ほんま腐っとるな。税金で運営しとるくせに責任感ゼロやん。」
ずん
「ねぇねぇ、他のイベントでも同じ問題って起きてるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「起きてるでやんす。例えば人気アーティストのライブチケットでも、転売防止のために予約制を導入したら同様の問題が発生してるでやんす。」
やきう
「つまり日本全体がシステム構築下手くそってことやな。恥ずかしいわ。」
でぇじょうぶ博士
「まぁ、デジタル庁ができてもマイナンバーカードでトラブル続出してるでやんすからね。国全体のITリテラシーが低いでやんす。」
かっぱ
「もう笑うしかないな。先進国ちゃうやん、これ。」
ずん
「でもさ、ボクはそもそも万博に興味ないから関係ないのだ。勝ち組なのだ!」
やきう
「引きこもりが何言うとんねん。外出する気力すらないだけやろ。」
でぇじょうぶ博士
「やきう君、それは言い過ぎでやんす。でもまぁ、万博に行かなかった人が結果的に正解だったかもしれないでやんすね。」
かっぱ
「行っても混雑で疲れるだけやしな。家でゴロゴロしとる方がマシやわ。」
ずん
「やっぱりボクの選択は正しかったのだ!引きこもり最高なのだ!...あれ、なんか虚しくなってきたのだ。」