ずん
「これ、ヤバくね?総務大臣が買収疑惑で告発されるって、もう日本終わってるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「やれやれ…これは複雑な事案でやんすね。まず林芳正総務大臣が山口3区の衆院選で269人に『労務費』を支払ったことが問題視されているでやんす」
やきう
「269人?ワイの友達の数より多いやんけ。っていうか、そもそもワイに友達おらんかったわ」
でぇじょうぶ博士
「この『労務費』の実態が不透明で、実際には選挙運動の見返りとして金銭を渡した買収行為ではないかと疑われているでやんす。神戸学院大学の上脇博之教授が公職選挙法違反で刑事告発する準備をしているでやんす」
ずん
「でも『問題ない支出』って言ってるんでしょ?だったら大丈夫なのだ!」
やきう
「お前、詐欺師が『これ詐欺じゃないです』って言ったら信じるんか?ピュアすぎて草」
でぇじょうぶ博士
「重要なのは、週刊文春だけでなく中国新聞、朝日新聞、読売新聞まで報じているという点でやんす。マスコミが一斉に動くということは、それだけ疑惑の信憑性が高いということでやんす」
ずん
「じゃあ、なんでみんなお金を配るのだ?選挙ってそういうものなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「違うでやんす!選挙運動には厳格なルールがあって、有権者に金品を渡すことは『買収』として犯罪になるでやんす。まるで試験でカンニングペーパーを配るようなもので、民主主義の根幹を揺るがす行為でやんす」
やきう
「でも政治家なんてみんなやっとるやろ。バレたやつが悪いだけや」
でぇじょうぶ博士
「それは暴論でやんす!たしかに政治資金問題は後を絶たないでやんすが、だからといって許されるわけではないでやんす。上脇教授は『手を尽くせば大規模買収が明るみに出る可能性がある』と指摘しているでやんす」
ずん
「でも、林さんって総務大臣なんでしょ?そんな偉い人が捕まるわけないのだ」
やきう
「ずん、お前ホンマに社会経験ないな。偉い人ほど守られるんが日本社会やで」
でぇじょうぶ博士
「必ずしもそうとは言えないでやんす。過去には閣僚経験者が逮捕された例もあるでやんす。ただし、告発が受理されても立件されるかは別問題でやんす。証拠固めが重要でやんす」
ずん
「じゃあ、この269人全員を調べればいいのだ!」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす!上脇教授も同様の指摘をしているでやんす。269人それぞれに『どんな労務を提供したのか』『本当に働いたのか』を確認すれば、実態が見えてくるはずでやんす」
やきう
「でも269人も調べるとか、捜査機関もめんどくさいやろな。ワイやったら適当に数人聞いて終わりにするわ」
でぇじょうぶ博士
「だから君は捜査官に向いてないでやんす…。この事案の特徴は、金額の大きさと人数の多さでやんす。これだけ大規模だと、口裏を合わせるのも困難で、誰かが真実を語る可能性が高いでやんす」
ずん
「でも、もし本当に買収だったとしたら、林さんはどうなるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「公職選挙法違反で有罪になれば、議員資格を失い、一定期間公民権が停止されるでやんす。政治生命が終わる可能性もあるでやんす」
やきう
「まあ、どうせ不起訴で終わるんやろ。日本の検察なんてそんなもんや」
でぇじょうぶ博士
「シニカルでやんすね…。ただし、最近は政治とカネの問題に対する世論の目が厳しくなっているでやんす。自民党の裏金問題もあって、検察も無視できない状況でやんす」
でぇじょうぶ博士
「まず告発状が受理されるかが第一のポイントでやんす。受理されれば捜査が開始され、関係者への聴取が始まるでやんす。その過程で新たな証拠や証言が出てくる可能性があるでやんす」
やきう
「ワイの予想やけど、結局『秘書が勝手にやった』とか言って逃げるんやろな」
でぇじょうぶ博士
「その可能性も否定できないでやんすが、269人もの大規模な支出を秘書が独断でできるとは考えにくいでやんす。責任の所在は重要な争点になるでやんす」
ずん
「なんか、政治家って大変なのだ…ボクは政治家にならなくてよかったのだ」
やきう
「お前が政治家?寝言は寝て言えや。ていうか、お前が立候補しても供託金すら用意できへんやろ」
でぇじょうぶ博士
「本質的な問題は、このような疑惑が繰り返されることでやんす。政治資金規正法も公職選挙法も存在するのに、なぜ同じような問題が起きるのか。それは罰則が甘いか、監視体制が不十分だからでやんす」
やきう
「ルール作るんも政治家やで。自分らの首絞めるようなこと、するわけないやん」
でぇじょうぶ博士
「残念ながらその通りでやんす。政治改革は常に政治家自身が行うという矛盾を抱えているでやんす。まるで泥棒に警備を任せるようなものでやんす」
ずん
「じゃあ、ボクたち国民はどうすればいいのだ?」
でぇじょうぶ博士
「こうした報道に注目し、選挙で意思を示すことが重要でやんす。マスコミの追及報道も民主主義を守る重要な役割を果たしているでやんす」
やきう
「でも選挙行っても何も変わらんやん。ワイはもう諦めとるで」
でぇじょうぶ博士
「その諦めこそが、不正を許す温床になるでやんす。一人一人が監視の目を光らせることが、健全な民主主義には不可欠でやんす」
ずん
「でも正直、269人に配った労務費より、ボクの給料のほうが気になるのだ。ボクにもお金配ってほしいのだ!」
やきう
「それはただの乞食や。お前、恥ずかしくないんか」
ずん
「恥ずかしくないのだ!むしろ、正直に欲望を表明するボクのほうが、建前だけの政治家より清廉潔白なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「それは清廉潔白とは言わないでやんす…図々しいというでやんす」
ずん
「じゃあ、みんなで『労務費くれくれ運動』を始めるのだ!民主主義って素晴らしいのだ!」