ずん
「ドーキンス先生、虹を解体しちゃったのだ!詩人のキーツが怒っちゃうのだ!」
でぇじょうぶ博士
「ずん君、それは誤解でやんす。科学は虹を壊したんじゃなく、むしろ虹をもっと美しくしたんでやんす。」
やきう
「ほーん。で、DNA鑑定で浮気がバレるようになったんも科学の美しさなんか?」
でぇじょうぶ博士
「む...それは科学の応用でやんす。ドーキンス先生が言いたいのは、遺伝子の仕組みを知ることで、生命の神秘がより鮮やかに見えてくるということでやんす。」
かっぱ
「でも先生な、『利己的な遺伝子』読んで泣いた女子高生おったって書いてあるやん。それ美しいんか?」
でぇじょうぶ博士
「それこそが誤解の核心でやんす!ドーキンス先生は、宇宙に究極的な目的がないことと、個人の人生に意味がないことは別だと言ってるんでやんす。」
ずん
「つまり、宇宙はテキトーだけど、ボクの人生には意味があるってことなのだ?」
やきう
「お前の人生に意味なんかあるわけないやろ。毎日ゲームして寝てるだけやんけ。」
かっぱ
「まあまあ。でもな、科学者のアトキンスって人は『カオスから生まれた子ども』とか言うとるやん。それ聞いたら絶望するわ普通。」
でぇじょうぶ博士
「そこが面白いところでやんす。アトキンスは意図的に刺激的な表現を使ったんでやんす。でも、それは感傷的な幻想を打ち破るためであって、個人の希望を否定してるわけじゃないんでやんす。」
ずん
「じゃあ、霊能者とか超能力とかは全部インチキってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「ドーキンス先生はそう考えてるでやんす。むしろ、本物の科学的真実の方が、安っぽい手品よりずっと驚きに満ちてるって主張してるんでやんす。」
やきう
「でもな、視聴者はインチキ暴いた科学者の方を叩いたんやろ?人間って救いようないな。」
かっぱ
「ほんまやな。騙されてる方が幸せってか。アホやん。」
でぇじょうぶ博士
「そこが難しいところでやんす。人は時に、真実よりも心地よい嘘を選ぶんでやんす。でもドーキンス先生は、真実の方がもっと美しく、もっと詩的だと信じてるんでやんす。」
ずん
「でも博士、虹の仕組みを知っちゃったら、虹見ても感動しなくなるんじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それこそがキーツの間違いでやんす!虹が光の屈折と分散で起きることを知ったら、むしろもっと感動するはずでやんす。宇宙の法則が目の前で美しく展開してるんでやんすから。」
やきう
「ワイは知らん方が感動できるわ。知識って邪魔やねん。」
かっぱ
「お前な、それただの無知を正当化してるだけやろ。」
でぇじょうぶ博士
「ドーキンス先生が言うには、遺伝子は『死者の書』みたいなもんでやんす。その種が辿ってきた歴史が全部書き込まれてるんでやんす。それってロマンチックじゃないでやんすか?」
ずん
「うーん、でもボクのDNAには『毎日ゴロゴロしてた歴史』しか書いてない気がするのだ。」
やきう
「お前のDNAには『無能の系譜』って刻まれてるんやろな。」
でぇじょうぶ博士
「む...話を戻すでやんす。ドーキンス先生は、脳が常にバーチャル・リアリティを作り出してると言ってるんでやんす。つまり、おいらたちが見てる世界は、脳が再構築した世界でやんす。」
ずん
「え!?じゃあボクが見てるこの世界は偽物ってことなのだ!?」
でぇじょうぶ博士
「偽物というより、脳が作り出した『解釈』でやんす。でもその解釈のシステム自体が進化の産物で、それを知ることが驚異センス・オブ・ワンダーなんでやんす。」
やきう
「つまり、ワイらは全員VRゴーグルつけて生きとるようなもんってことか。」
かっぱ
「まあ、そういうことやな。で、そのゴーグルの仕組みを知るのが科学ってわけや。」
ずん
「難しすぎるのだ...。結局、科学って冷たいの?温かいの?」
でぇじょうぶ博士
「ドーキンス先生に言わせれば、科学は音楽や詩に匹敵する美的情熱をもたらすものでやんす。人生を意義あるものにする至福の経験なんでやんす。」
やきう
「でも実際、『利己的な遺伝子』読んで3日眠れんかった編集者おるんやろ?それ怖すぎやん。」
かっぱ
「それ、内容が怖いんちゃう。自分がただの遺伝子の乗り物って気づいて怖なったんやろ。」
でぇじょうぶ博士
「でもそれは誤解でやんす。遺伝子が利己的だからといって、おいらたち個人が利己的である必要はないでやんす。むしろ、その仕組みを知ることで、より良い選択ができるんでやんす。」
ずん
「じゃあ、ボクは遺伝子に操られてないってことなのだ?」
やきう
「お前は遺伝子以前に、惰性に操られとるやろ。」
でぇじょうぶ博士
「ドーキンス先生の主張の核心は、科学が提供する真実の方が、安っぽい迷信や慰めよりずっと深く、ずっと美しいということでやんす。たとえその真実が厳しいものであっても、でやんす。」
ずん
「でも博士、厳しい真実より優しい嘘の方がいいって人も多いんじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それはそうでやんす。だからこそドーキンス先生は『虹の解体』で、科学の美しさを積極的に語ろうとしたんでやんす。誤解を解くために、でやんす。」
やきう
「でも結局、理解できへん人は理解できへんやろ。無駄な努力やん。」
ずん
「でもさ、科学で全部説明できちゃったら、ワクワクしなくなるんじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それこそがキーツやずん君の誤解でやんす!説明できればできるほど、新しい謎が見えてくるんでやんす。科学は謎を消すんじゃなく、より深い謎を明らかにするんでやんす。」
やきう
「つまり、謎は永遠に続くってことか。それ結局ゴールないやん。」
かっぱ
「ゴールがないことが問題なんか?旅そのものが楽しいんやろ。」
でぇじょうぶ博士
「まさにその通りでやんす!ドーキンス先生が言いたいのは、真実を探求するプロセス自体が、人生を意義あるものにするということでやんす。」
ずん
「じゃあボクも科学者になれば、人生に意味が出てくるのだ?」
やきう
「お前が科学者?DNAの『D』も知らんくせに。」
かっぱ
「まあまあ。でも興味持つことは悪ないやろ。」
でぇじょうぶ博士
「ドーキンス先生の最大のメッセージは、この宇宙の秩序は、インチキ手品で説明できるようなチープなものじゃなく、ずっと美しく素晴らしいものだということでやんす。」
ずん
「でも、その美しさって、頭のいい人にしかわからないんじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「いや、それも誤解でやんす。虹を見て美しいと思う心があれば、その虹がなぜ美しいのかを知ることで、もっと深い美しさを感じられるはずでやんす。」
やきう
「理想論やな。実際、難しい数式とか見たら頭痛くなるわ。」
かっぱ
「それお前が勉強してないだけやろ。甘えんなや。」
ずん
「結局、科学って、知れば知るほど世界が美しく見えるってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす!ドーキンス先生は、科学こそが偉大な詩の霊感源になるべきだと考えてるんでやんす。たとえ本人に詩的才能がなくても、でやんす。」
かっぱ
「でも、それでも伝えようとする姿勢は立派やん。」
ずん
「博士、じゃあボクも科学の美しさを感じられるようになるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「もちろんでやんす。ただし、それには努力が必要でやんす。ずん君にはその努力をする気があるでやんすか?」
ずん
「でも、努力しなくても美しさを感じられる方法があるんじゃないのだ?例えば、AIに説明してもらうとか!」