ずん
「発達障害の子育て本がバカ売れしてるらしいのだ。でもボク、そもそも子育てとか興味ないのだ。」
でぇじょうぶ博士
「やれやれ...。ずん君はまず結婚できないから心配無用でやんすよ。この本は精神科医のさわ先生が書いた子育て本で、発達障害の2人の娘を育てるシングルマザーでもあるでやんす。」
やきう
「ほーん。で、結局『認めてほしい』『指示するな』って、それガキの言い訳やんけ。ワイの時代は黙って親の言うこと聞いとったわ。」
かっぱ
「お前が黙って聞いとった結果が今のニート生活やろが。説得力ゼロやんけ。」
でぇじょうぶ博士
「まあまあ。この本の面白いところは、医師が上から物申すんじゃなくて、自身も悩みながら前を向く姿勢を見せてるとこでやんす。完璧な親なんていないってことでやんすね。」
ずん
「へー。でもボク思うんだけど、『お母さんが笑ってればいい』って、それハードル低すぎないのだ?」
やきう
「確かにな。笑ってるだけで子育て成功とか、楽勝すぎやろ。ワイのマッマなんか年中イライラしとったけど、ワイは立派に育ったで。」
かっぱ
「お前のどこが立派やねん。部屋から出てこんくせに。」
でぇじょうぶ博士
「実はそこが核心でやんす。親が不安だと子どもにそれが伝染するでやんすよ。親の不安と子どもの不安を分けて考えることが大事なんでやんす。例えば、子どもが友達関係で悩んでないのに親が先回りして心配するのは、親の不安でやんすからね。」
ずん
「なるほどなのだ。つまり親が勝手に心配しすぎてるってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。『押さえつけないで』『指示しないで』っていうのは、子どもの自主性を奪わないでってことでやんすね。過干渉は毒親への第一歩でやんす。」
やきう
「でもな、放置しすぎたらそれはそれで問題やろ?加減が難しいわ。」
かっぱ
「お前が言うな。お前のマッマは完全に放置しとるやんけ。だから38歳で実家暮らしなんや。」
ずん
「でもさ、発達障害の子育てって普通の子育てと何が違うのだ?全員に当てはまる話じゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「鋭い指摘でやんす!実は発達障害の子育てで必要なことって、どの子にも有効なんでやんすよ。認める、押さえつけない、指示しすぎない。これ全部、健常児にも当てはまるでやんす。むしろ発達障害の子育てから学ぶことで、すべての子育てが改善されるでやんすね。」
やきう
「まあ確かにな。ワイも親に認められたかったわ。野球部入ったのに一度も試合見に来てくれへんかったし。」
ずん
「この本、第2弾も出てるらしいのだ。『発達ユニークな子』って表現、なんかカッコいいのだ。」
でぇじょうぶ博士
「『障害』じゃなくて『ユニーク』って言い換えるのは、ポジティブでいいでやんすね。実際、発達障害の人は独特の才能を持ってることも多いでやんす。エジソンもアインシュタインもそうだったと言われてるでやんす。」
やきう
「でも現実は厳しいで。社会は『普通』を求めるからな。ユニークとか言うても、結局は生きづらいんや。」
かっぱ
「お前が一番生きづらそうやけどな。引きこもりのくせに偉そうに。」
ずん
「でもボク気づいちゃったのだ。この本、父親にも学びが多いって書いてあるけど、結局『お母さんが笑って』って...父親の存在感薄すぎないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「...それは痛いとこ突くでやんすね。著者自身シングルマザーでやんすし、現代の子育ては母親中心になりがちでやんす。父親はATM扱いされることも多いでやんすからね。」
やきう
「結婚したら負け組確定やな。金だけ搾り取られて、子育ては蚊帳の外。ワイが結婚せん理由がこれや。」
かっぱ
「お前はそもそも相手おらんやろが。理由も何もあったもんやないわ。」
ずん
「でもさ、『怒らなくても伝わる』って本当なのだ?ボクの上司、めっちゃ怒鳴るけど何も伝わってないのだ。むしろボク、会社行きたくないのだ。」
でぇじょうぶ博士
「それは大人にも当てはまる真理でやんす。怒鳴ることで相手を動かそうとするのは、恐怖支配でやんす。一時的には効果あっても、長期的には信頼関係を破壊するだけでやんすよ。ずん君の上司は無能の典型でやんすね。」
やきう
「ワイの前の会社の上司もそうやったわ。毎日怒鳴られて、結局辞めたけどな。今思えばパワハラやったわ。」
かっぱ
「お前、その後ずっと引きこもっとるやんけ。トラウマなっとるやん。」
ずん
「この本読んだら、ボクでもいい親になれる気がしてきたのだ!」
でぇじょうぶ博士
「ちょっと待つでやんす。ずん君はまず自分の面倒を見られるようになることが先決でやんすよ。子育て以前の問題でやんす。」
やきう
「ワイもこの本読もうかな。将来の参考に...って、ワイも相手おらんかったわ。」
かっぱ
「お前ら二人とも、まず部屋から出て外の空気吸えや。子育て本より先に自己啓発本読めや。」
ずん
「...結局、みんな誰かに認めてほしいだけなのかもしれないのだ。子どもも大人もニートも引きこもりも、みんな同じなのだ。だからボクも今日からお母さんに優しくするのだ!...あ、でも認めてもらえるかは別の話なのだ。」