ずん
「ねぇねぇ、聞いたのだ?7年間も遺体と一緒に暮らしてた男がいるらしいのだ!しかも別の女性と結婚してたって!これ、完全にヤバい奴の話じゃん!」
やきう
「はぁ?お前何言うてんねん。これは社会が生んだ悲劇やろが。虐待されて育った人間がどうなるか、考えたことあるんか?」
ずん
「え、でもさ...殺しちゃったんでしょ?それはダメなのだ。」
でぇじょうぶ博士
「まあ待つでやんす。この事件は単純な善悪では語れないでやんすよ。藤本という男は幼少期から父親に骨折させられるほどの暴力を受け、面前DVも経験しているでやんす。脳の発達に影響が出ていた可能性が高いでやんす。」
やきう
「せやろ?ワイが言いたいのはそこやねん。お前らみたいな温室育ちには分からんやろうけどな、虐待ってのは人間を壊すんや。」
ずん
「でも江利佳さんだって虐待されてたんでしょ?なのに殺されちゃうって...可哀想すぎるのだ。」
でぇじょうぶ博士
「そこが共依存の恐ろしさでやんす。お互いが『この人しかいない』と思い込み、相手の存在なしでは生きられない状態になるでやんす。江利佳さんは藤本にとって『母親以外で初めて自分を認めてくれた存在』だったでやんすからね。」
やきう
「しかもや、この男は『死にきれなかった』ってメモ残してるやん。つまり心中のつもりやったんやろ?それを『ヤバい奴』で片付けるのは思考停止やで。」
ずん
「うーん...でも7年間も一緒に暮らしてたって、どういう心境なのだ?ボク、想像もつかないのだ。」
でぇじょうぶ博士
「これは複雑性悲嘆という状態かもしれないでやんす。愛する人を失った悲しみと、自分が殺したという罪悪感、そして『死にきれなかった』という自責の念。それらが混ざり合って、遺体を手放せなくなったのかもしれないでやんす。」
やきう
「で、その間に別の女と結婚してるんやろ?これどういうことや?」
ずん
「あ、それボクも気になってたのだ!浮気性ってこと?」
でぇじょうぶ博士
「いや、むしろ逆でやんす。おそらく『普通の生活』への渇望でやんすね。江利佳さんとの関係は彼にとって全てだったでやんすが、同時に地獄でもあったでやんす。新しい女性との結婚は、『普通の人間』になろうとする必死の試みだったと考えられるでやんす。」
やきう
「つまり、遺体と暮らしながら『普通』を演じようとしてたんか...。これ、もう完全に精神壊れとるやん。」
ずん
「でもさ、周りの人は気づかなかったのかな?異臭とか...」
でぇじょうぶ博士
「それがまた現代社会の闇でやんす。隣人との関係が希薄化し、『関わりたくない』という風潮が蔓延しているでやんす。異臭に気づいても、誰も通報しなかったんでやんすからね。」
やきう
「結局な、この事件って『個人の問題』じゃなくて『社会の問題』なんやで。虐待する親、見て見ぬふりする社会、孤立する若者...全部つながっとるんや。」
ずん
「じゃあ、この人は被害者ってこと?でも江利佳さんも被害者でしょ?」
でぇじょうぶ博士
「両方とも被害者でやんす。虐待という連鎖の中で、お互いが傷つけ合う悲劇でやんす。藤本は加害者であると同時に、社会が生んだ被害者でもあるでやんす。」
やきう
「で、結局こいつどうなったんや?懲役何年や?」
ずん
「あ、記事のタイトルに『懲役は...』って書いてあるのだ!気になるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「それが問題でやんす。こういうケースは裁判でも判断が難しいでやんす。動機の理解、精神状態の鑑定、更生の可能性...様々な要素を考慮する必要があるでやんすからね。」
やきう
「まあ、どんな判決出ても誰も救われへんけどな。死んだ女も戻ってこんし、犯人も一生十字架背負って生きるんやから。」
ずん
「うーん...重い話なのだ。でもさ、ボクが一番気になるのは、新しい奥さんはこの事実知ってたのかなってことなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「...ずん、そこが一番気になるポイントでやんすか。」
やきう
「お前な...人の不幸で飯食ってる週刊誌記者か何かか?」
ずん
「だってさ!結婚式で『死が二人を分かつまで』って誓うじゃん?でもこの人、すでに死体と同居してるんだよ?これ、重婚みたいなもんじゃないのだ?ある意味、三角関係より複雑な『三角"形"関係』なのだ!」