ずん
19歳で芥川賞取った人が21年後にまだ小説書いてるって、逆にヤバくないのだ?
でぇじょうぶ博士
ほう、ずん君にしては鋭い指摘でやんすね。確かに「若さをお金に変えなくちゃ」という焦りから解放された綿矢さんの境地は興味深いでやんす。
やきう
ワイからしたら600ページも書けるとかチートやん。普通の人間は日報すら書けへんのに。
でぇじょうぶ博士
やんすねぇ。19歳で芥川賞を取るというのは、まるで高校生がいきなりF1レーサーになるようなもんでやんす。その後の人生、どう生きるか迷うのも当然でやんす。
ずん
でも32歳の恋愛って、もう手遅れ感あるのだ。ボクなんか25歳で人生終わったと思ってるのだ。
やきう
お前まだ23やろ。先走んなカス。つーか、中学時代の相手と再会とか、ワイなら逃げるわ。黒歴史しかあらへん。
でぇじょうぶ博士
まあまあ。綿矢さんが面白いのは、「恋は始まりでも終わりでもない。ちょうど人生の真ん中にある」という視点でやんす。つまり恋愛を通過点として捉えているでやんすね。
でぇじょうぶ博士
しかしこの作品、綿矢さん自身の中学校や上京体験を素材にしているというのが興味深いでやんす。自分の記憶を掘り起こして小説にするというのは、まるで考古学者が遺跡を発掘するようなもんでやんすね。
ずん
へー。じゃあボクも中学時代のこと小説にしたら芥川賞取れるのだ?
やきう
お前の中学時代なんか、給食残して怒られた話しかないやろ。
でぇじょうぶ博士
それに、読者が「自分の過去のことをたくさん思い出した」と言っているのが重要でやんす。小説は鏡なんでやんすよ。読者は作品を通して自分自身を見ているでやんす。
ずん
鏡...。でもボク、鏡見るの怖いのだ。現実を直視したくないのだ。
やきう
それ小説読まん方がええタイプやん。むしろ異世界転生モノでも読んどけ。
でぇじょうぶ博士
ふむふむ。しかし綿矢さんが「集大成」と言っているのも気になるでやんす。まだ40歳そこそこで集大成って、引退宣言みたいなもんでやんすかね。
ずん
え、じゃあもう書かないってことなのだ?それは寂しいのだ!
でぇじょうぶ博士
いやいや、おいらが思うに、これは「若さで勝負する時代」から「経験で勝負する時代」への転換点でやんす。19歳の天才が、40歳の職人になったということでやんす。
ずん
なるほど...。じゃあボクも40歳になったら何か成し遂げられるのだ?
やきう
お前は40になっても給食残して怒られてそうやな。
でぇじょうぶ博士
それにしても、この作品が描く「子どもの頃に出会った二人が大人になって再会する」というプロットは、まるでタイムカプセルを掘り起こすようなもんでやんすね。過去の自分と現在の自分、どちらが本当の自分なのか。
ずん
うーん...。でもボク、過去のボクと会いたくないのだ。絶対説教されるのだ。「お前、何やってんの?」って。
やきう
未来のお前も同じこと言うやろな。「あの時もっとちゃんとやっとけば」って。
でぇじょうぶ博士
やんすねぇ。結局、人生は後悔の連続でやんす。でもその後悔を物語にできるのが作家の才能でやんす。綿矢さんはそれを600ページかけてやってのけたわけでやんす。
ずん
600ページ...。ボク、メールでさえ3行で終わらせたいのだ。
やきう
LINEの既読スルーが得意技やもんな、お前。
でぇじょうぶ博士
しかしこの作品、女性同士の恋愛も描いているというのがポイントでやんす。多様性の時代でやんすからね。もはや恋愛に性別なんて関係ないでやんす。
ずん
え、じゃあボクも男性に告白されたら受け入れるべきなのだ?
でぇじょうぶ博士
話を戻すでやんすが、綿矢さんが「若さをお金に変えなくちゃ」という焦りから解放されたというのは、実に深い話でやんす。若さは資源でやんすが、使い切ったら終わりでやんす。でも経験は積み重なっていくでやんす。
でぇじょうぶ博士
むしろ良いことでやんす。ワインと同じで、熟成すればするほど価値が出るでやんす。ただし、保存状態が悪いと酢になるでやんすけどね。
ずん
ひどいのだ!でも確かに、ボク最近すっぱくなってきた気がするのだ...。
ずん
違うのだ!心の話なのだ!...あれ、でもどっちもすっぱいのだ?