ずん
「国立競技場が100億円で名前変わるらしいのだ!国民の税金で建てたのに企業名になるとか、これ完全に資本主義の暴走なのだ!」
やきう
「ワイからしたら100億って安すぎやろ。東京ド��ムが年間6億円やで?国立は東京ドームの3倍以上の価値あるやろが。」
でぇじょうぶ博士
「実は100億円というのは、国内のネーミングライツとしては破格でやんす。年間20億円を5年間というのは、まるでプロ野球選手の超大型契約みたいなもんでやんすね。」
かっぱ
「せやけど国立競技場って普段ガラガラやん。そんなもんに100億も出すMUFGアホちゃうか。」
ずん
「そうなのだ!ボクもそう思うのだ!普段使われてないのに100億円って、完全にボッタクリバーなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「むむむ、それは違うでやんす。国立競技場は年間たった10回程度しかイベントがないでやんすが、サッカー日本代表戦やコンサートなど、注目度の高いイベントばかりでやんす。つまり、来場者の質が違うでやんすよ。」
やきう
「そういうことか。ワイみたいな貧乏人は来ないってことやな。金持ちしか来ん場所の命名権やから高いんか。」
かっぱ
「えげつないこと言うなぁ...でもMUFGって銀行やろ?銀行が100億も使って何の得があんねん。」
でぇじょうぶ博士
「それがマーケティングの妙でやんす。MUFGは海外展開を強化してるでやんすから、国際的なスポーツイベントで自社名を連呼させることで、グローバルなブランド認知度を上げる狙いがあるでやんす。100億円で世界中に名前を売れるなら、むしろ安い投資でやんすよ。」
ずん
「でも一般国民は『国立競技場』って呼び続けるのだ。誰も『MUFG競技場』とか呼ばないのだ。」
やきう
「せやな。『東京ドーム』も正式には違う名前やけど、誰も知らんもんな。企業名なんて誰も覚えへんで。」
でぇじょうぶ博士
「実はそれが問題の核心でやんす。世論調査を見ると、多くの国民が『国立競技場のままで良い』と答えてるでやんす。つまり、MUFGは100億円払っても、誰も新名称で呼んでくれない可能性があるでやんす。まるで告白しても振られるのが分かってるのに、高級レストランで食事して告白するようなもんでやんすね。」
かっぱ
「それ完全に金の無駄やん...MUFGの株主が可哀想やわ。」
でぇじょうぶ博士
「それは日本スポーツ振興センター(JSC)でやんす。国立競技場は維持費が年間24億円もかかるでやんすから、命名権料20億円は非常にありがたいでやんす。つまり、税金負担を減らせるわけでやんすね。」
やきう
「なるほどな。国民の税金使わんで済むなら、企業名でもええわ。むしろもっと高く売りつけたらええねん。」
ずん
「でもボク、『MUFG国立競技場』とか長ったらしい名前は嫌なのだ。『MUFG』だけになったら、もう何の建物か分からないのだ。」
かっぱ
「まあ、それは同意やな。シンプルで覚えやすい名前がええわ。」
でぇじょうぶ博士
「実は海外では、企業名だけのスタジアムが普通でやんす。例えば、イギリスの『エミレーツ・スタジアム』とか、アメリカの『メットライフ・スタジアム』とかでやんす。日本人が『国立』という名前に執着してるのは、実は世界的には珍しいでやんすよ。」
やきう
「せやけど、日本は日本やろ。海外がどうとか関係あらへん。ワイらは『国立』って呼び続けるだけや。」
ずん
「そうなのだ!MUFGが100億円払っても、ボクは絶対『国立競技場』って呼び続けるのだ!」
かっぱ
「お前、国立競技場なんて一生行かんやろ...」
ずん
「...え?そうなのだ...でもボクの心の中では『国立』なのだ!それが大事なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「結局、ネーミングライツというのは、企業が金を払って名前を変える権利を買うだけで、国民が実際にその名前で呼ぶかどうかは別問題でやんす。MUFGは100億円で『呼ばれない可能性のある権利』を買ったわけでやんすね。まるで、ラブレターを送る権利を買ったけど、返事が来るかは分からないみたいなもんでやんす。」
やきう
「それ完全に詐欺やん...いや、ビジネスか。」
ずん
「じゃあMUFGって、100億円払って何も得られないってことなのだ?バカなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「いや、実は国際的なスポーツイベントやメディア報道では、正式名称が使われるでやんす。だから、海外向けのブランディングとしては効果があるでやんす。ただし、国内での日常会話では『国立』と呼ばれ続ける可能性が高いでやんすね。」
かっぱ
「つまり、国内では無意味やけど、海外では意味あるってことか。ややこしいな。」
ずん
「ボク、もうどっちでもいいのだ。どうせ一生行かないし、関係ないのだ。」
やきう
「お前、最初めっちゃ怒っとったやんけ...」
ずん
「...それはそれ、これはこれなのだ。ボクは柔軟な思考を持ってるエリートなのだ。」
でぇじょうぶ博士
「...ずん君、それは柔軟じゃなくて、単に一貫性がないだけでやんす。」
かっぱ
「まあええやん。国立競技場がどんな名前になろうと、ワイらには関係あらへんわ。」
やきう
「せやな。ワイは家でテレビ観戦するだけや。現地なんて行かんわ。」
ずん
「じゃあ結局、誰がこのニュースで得するのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それは、ニュースメディアと、こうやってディスカッションしてるおいらたちでやんす。話題があれば、おいらたちは盛り上がれるでやんすからね。」
ずん
「なるほど...つまり、ボクたちがこうやって議論してる時点で、MUFGのマーケティング戦略に乗せられてるってことなのだ!」
ずん
「待つのだ!最後にボクが言いたいことがあるのだ!」
ずん
「MUFGが100億円払うなら、ボクに100億円くれたらもっと効果的なマーケティングしてあげるのだ!ボクがYouTuberになって、毎日『MUFG最高!』って叫んでやるのだ!それが一番コスパいいのだ!」
ずん
「むぅ...じゃあボクが国立競技場の名前になればいいのだ!『ずん競技場』!これなら覚えやすいし、シンプルなのだ!」