ずん
「医学部9浪で母親をバラバラにしちゃうって、ボクの人生の悩みがちっぽけに感じるのだ...」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんすね。9年間も浪人するというのは、まるで永久機関のように終わらないループに入ってしまったようなもんでやんす。」
やきう
「ワイかて3浪したけど、せいぜい参考書破いたぐらいやで。人間は破かんわ。」
ずん
「でも裁判長が温かい言葉をかけたって...それで救われるものなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「人間の承認欲求というのは恐ろしいもんでやんす。31年間誰にも理解されなかった苦しみが、赤の他人の裁判長に理解された瞬間、まるで砂漠でオアシスを見つけたような感動があったんでやんすよ。」
やきう
「それ、殺人してバラバラにした後の感想やろ?順番おかしない?」
ずん
「医学部目指してたのに、結局人体をバラバラにする技術だけ身についちゃったってことなのだ...」
でぇじょうぶ博士
「ブラックジョークはやめるでやんす。ただ、この事件が示しているのは、親子関係という密室での支配と被支配の構造でやんすね。まるで酸素のない部屋で二人だけが呼吸し合っているような、共依存の極致でやんす。」
やきう
「でも9年も浪人させる親もアレやけど、9年も従う娘もどうかしとるやろ。途中で逃げ出せや。」
ずん
「そうなのだ!ボクなんて3日で医学部諦めたのだ!」
でぇじょうぶ博士
「ずんは最初から医学部なんて目指してないでやんす...。それはさておき、この娘さんは『敷かれたレール』を歩まされ続けた結果、自分の意思というものが完全に消失していたんでやんすよ。まるでプログラミングされたロボットのように。」
やきう
「裁判長の説諭が温かいって...懲役10年食らっといて何言うとんねん。」
ずん
「でもこれ、今後どうなるのだ?出所したら本当に『自分の人生』歩めるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「難しい問題でやんすね。31年間形成された自己がゼロになって、41歳から新しい人生を始めるというのは、まるで宇宙空間に放り出されて『さあ、自由に泳いでください』と言われるようなもんでやんす。自由って残酷でやんすよ。」
やきう
「医学部9浪の経歴に『母親殺害・死体損壊』が加わったら、もう履歴書書けへんやろ。職務経歴
ずん
「やきう、それはさすがに不謹慎なのだ...でも世間はそういう目で見るよね。」
でぇじょうぶ博士
「そこでやんすよ。この事件で一番恐ろしいのは、『理解されること』の飢餓状態でやんす。人間は理解されないと、どこまでも歪んでいくんでやんすね。まるで光のない場所で育った植物のように。」
やきう
「理解されたいなら、SNSでバズればええやん。バラバラにせんでも。」
ずん
「確かに今の時代、承認欲求を満たす手段はいっぱいあるのだ。なんでこんなことに...」
でぇじょうぶ博士
「それはずんが若いからそう思うんでやんす。この事件が起きた2018年当時、娘さんは31歳。SNSネイティブじゃないでやんす。彼女の世代は、まだ『親の期待に応える』ことが絶対的価値観だった時代でやんすよ。」
やきう
「で、応えられんかったから刺したと。短絡的すぎひん?」
ずん
「9年も浪人したら、もう後には引けなくなってたんじゃないのだ?サンクコストってやつなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす!まるで株で大損して、損切りできずにさらに突っ込んでいく投資家のようなもんでやんす。9年間の浪人という投資を無駄にしたくない、でも合格する見込みもない。完全な詰み状態でやんすよ。」
やきう
「それで解決策が『母親をバラバラにする』って、どんな思考回路やねん。普通そこで『もう医者諦めます』やろ。」
ずん
「でも母親が許してくれなかったんじゃないのだ?『あんたを医者にするために私は...』とか毎日言われてたら、そりゃ病むのだ。」
でぇじょうぶ博士
「まさにその通りでやんす。母親の人生の全てが娘を医者にすることに注ぎ込まれていた。つまり、娘が医学部を諦めることは、母親の人生を全否定することになるんでやんす。まるで核融合炉の冷却装置を止めるようなもんでやんすよ。暴走は必然でやんした。」
ずん
「難しい問題なのだ...加害者だけど被害者でもあるし、被害者だけど加害者でもあるというか...」
でぇじょうぶ博士
「そこが毒親問題の本質でやんす。悪意がないんでやんすよ。むしろ『愛情』という名の支配でやんす。まるで蜘蛛が獲物を糸で縛るように、愛という糸で娘を雁字搦めにしていたんでやんすね。」
やきう
「で、結局バラバラにして燃えるゴミで出したと。ゴミの分別ちゃんとしてて偉いやん。」
ずん
「そこ褒めるとこじゃないのだ!でも確かに、そこまで冷静に証拠隠滅できるなら、もっと早く逃げ出せたはずなのだ...」
でぇじょうぶ博士
「それが洗脳の恐ろしさでやんす。自分が支配されていることに気づかない。まるでマトリックスの中で生きているようなもんでやんすよ。赤いピルを飲むチャンスすら与えられていなかったんでやんす。」
やきう
「裁判長の説諭で初めて気づいたんやろ?遅すぎやろ、殺した後やんけ。」
ずん
「でもそれって、今の日本中の親子関係に潜んでる問題なんじゃないのだ?みんな予備軍なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「鋭い指摘でやんす、ずん。教育虐待、過干渉、共依存...形は違えど、多くの家庭に存在する問題でやんす。ただ、ほとんどの場合は殺人まで行かないだけでやんすよ。」
やきう
「ワイの親なんて放任主義すぎて、逆に寂しかったわ。毒親の反対ってなんや?放置親?」
ずん
「それはそれで問題なのだ...って、この事件から何を学べばいいのだ?『親を殺すな』以外に。」
でぇじょうぶ博士
「距離感でやんすね。親子といえども、適切な距離が必要でやんす。まるで惑星の軌道のように、近すぎれば衝突し、遠すぎれば引力を失う。絶妙なバランスが必要なんでやんすよ。」
やきう
「で、その距離感が分からんから、みんな苦労しとんやろが。具体的にどうすりゃええねん。」
ずん
「ボクは実家に帰らないことで距離を保ってるのだ!...あれ、これ逃げてるだけなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「逃げるのも立派な戦略でやんす。この娘さんも、もっと早く逃げていれば...。ただ、9年間の浪人という時間が、逃げ道を完全に塞いでしまったんでやんすね。まるで蟻地獄のように。」
やきう
「結局、誰も幸せになってへんやんけ。母親は死んで、娘は刑務所。何のための9年間やったんや。」
ずん
「重すぎるのだ、この話...。でもボク、一つだけ分かったのだ。」
ずん
「医学部目指すより、最初から司法解剖医目指せばよかったんじゃないのだ?そしたら合法的にバラバラに...」
ずん
「違うのだ!これは適性の問題なのだ!9年も浪人するより、最初から自分に合った道を選べばよかったって話なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「...ずん、それは流石に不謹慎でやんす。でも、ある意味では核心を突いているでやんす。親が敷いたレールじゃなく、自分の適性を見極めることの重要性でやんすね。」
やきう
「いや、そういう話やないやろ。お前ら、人が死んでんねんぞ。」
ずん
「分かってるのだ!でもボク思ったのだ。この娘さん、出所後は絶対に料理人にはなれないのだ。包丁持たせたら周りがビビるのだ!職業選択の自由が奪われるのだ!」