ずん
「退職代行サービスが家宅捜索されたのだ!これは現代の労働地獄の象徴なのだ!」
やきう
「ワイ、これ聞いた時笑ったわ。退職代行って、自分で辞めるって言えんのか草」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。でも実際、退職を申し出ると上司に恫喝されたり、引き留められたりする事例が多発してるでやんす。まるで奴隷契約みたいなもんでやんす。」
かっぱ
「せやけど、弁護士法違反で家宅捜索ってどういうことや?退職代行自体が悪いんか?」
でぇじょうぶ博士
「いや、退職代行そのものは合法でやんす。問題は、弁護士資格がないのに法律事務を行った疑いでやんす。例えば、未払い残業代の請求とか、会社との交渉とか、そういうのは弁護士じゃないとできないでやんす。」
ずん
「じゃあ、モームリは弁護士じゃないのに弁護士っぽいことをやってたってことなのだ?」
やきう
「顧問弁護士おったんやろ?なんで違反なんや?」
でぇじょうぶ博士
「そこでやんすよ。顧問弁護士がいても、実際に業務を行ってるのが弁護士じゃない一般スタッフだったら、それはアウトでやんす。弁護士の名前だけ借りて、実態は非弁行為という構図でやんすね。」
かっぱ
「なるほどな。で、今回契約解除したっちゅうことは、その弁護士も怪しかったんやな」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。警視庁に睨まれたら、弁護士も逃げるでやんす。まるで沈みかけの船から飛び降りるネズミでやんす。」
ずん
「でも、サービスは継続するって言ってるのだ。これってどういうことなのだ?」
やきう
「ガイジやろ。家宅捜索されてもサービス続けるって、どんだけ図太いねん」
でぇじょうぶ博士
「いや、これが面白いところでやんす。退職代行自体は違法じゃないでやんすからね。ただし、今後は弁護士法に抵触しないように、純粋な『退職の意思を伝えるだけ』のサービスに徹するということでやんす。」
かっぱ
「つまり、会社と交渉したり、金銭請求したりはもうせんってことか?」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。ただの伝言ゲームになるでやんす。『田中さんが辞めたいって言ってますよー』って電話するだけでやんす。」
ずん
「それって意味あるのだ?自分で言えばいいじゃないのだ」
やきう
「せやな。でも世の中には、上司の顔見るだけで吐き気する奴もおるんやで。ワイも前の上司思い出すだけで殺意湧くわ」
でぇじょうぶ博士
「そういう精神的に追い詰められた人にとっては、誰かが代わりに言ってくれるだけでも価値があるでやんす。まるで、自分の代わりに告白を伝えてくれる友達みたいなもんでやんす。」
ずん
「でも、役員体制も見直すって言ってるのだ。これって誰かトカゲの尻尾切りされるってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「まさにその通りでやんす。警察の捜査を逃れるために、誰かが犠牲になるでやんす。会社組織というのは、ピンチの時ほど弱い者いじめをするもんでやんす。」
やきう
「典型的な日本企業の対応やん。上が責任取らへんで、下に押し付けるんやろ」
かっぱ
「せやけど、この業界自体がグレーゾーンやったんやろ?そもそも真っ当な商売やないんちゃうか」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。退職代行業界は、ここ数年で急成長した新興産業でやんす。法整備が追いついていない部分も多いでやんす。まるで西部開拓時代のような無法地帯でやんす。」
やきう
「潰れるやろ。弁護士しかできへんようになったら、わざわざ退職代行業者使う意味ないやん」
でぇじょうぶ博士
「いや、そうとも限らないでやんす。今回の件で、逆に『ちゃんとした弁護士が運営する退職代行』が増える可能性もあるでやんす。需要は確実にあるでやんすからね。」
かっぱ
「なるほど。つまり、業界の淘汰が始まるっちゅうことか」
ずん
「でもボク思うのだけど、そもそも退職を言い出せないような会社って異常なのだ。それを放置してる社会の方が問題なのだ」
でぇじょうぶ博士
「鋭い指摘でやんす、ずん君。日本の労働環境は、まるで江戸時代の年季奉公みたいなもんでやんす。辞めたいと言えば裏切り者扱い、まるで脱藩するようなもんでやんす。」
やきう
「せやな。ワイも前の会社辞める時、上司に『お前を育てるのにいくらかかったと思ってるんだ』って言われたわ。知らんがな」
かっぱ
「それ完全にパワハラやん。録音しとけばよかったのに」
ずん
「でも、退職代行使ったら、次の就職に影響出ないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それは微妙なところでやんす。退職代行を使ったという事実は、次の会社には基本的にバレないでやんす。ただし、業界が狭い場合は噂が広まる可能性もあるでやんす。」
やきう
「まあ、そんな噂流す会社なんて、こっちから願い下げやけどな」
かっぱ
「せやけど、退職代行使わなあかんような会社に入った自分の責任もあるやろ」
ずん
「それはちょっと冷たいのだ!面接では分からないこともあるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「ずん君の言う通りでやんす。ブラック企業というのは、面接では猫を被ってるもんでやんす。入ってみて初めて地獄だと気づくでやんす。まるで結婚詐欺でやんす。」
やきう
「結局、モームリは今後どうなるんや?潰れるんか?」
でぇじょうぶ博士
「恐らく、しばらくは縮小営業でやんす。警察の捜査が終わるまでは大人しくしてるでやんす。そして、ほとぼりが冷めたら、また別の形で復活するでやんす。まるでゾンビ企業でやんす。」
かっぱ
「しぶといな。でも、顧客はどうなるんや?今まさに退職代行頼んでる途中の人とかおるやろ」
でぇじょうぶ博士
「そこでやんすよ。その人たちは完全に放置される可能性が高いでやんす。金だけ取られて、サービスは受けられない。まるで振り込め詐欺でやんす。」
ずん
「それは酷いのだ!返金してあげないといけないのだ!」
やきう
「甘いわ。そんなんやってたら会社潰れるやろ。企業は慈善事業やないんやで」
かっぱ
「せやけど、それで泣き寝入りする客がおったら気の毒やな」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。でも、これが資本主義の現実でやんす。弱肉強食、騙された方が悪いという世界でやんす。」
ずん
「じゃあ、退職代行を使いたい人はどうすればいいのだ?」
でぇじょうぶ博士
「簡単でやんす。ちゃんと弁護士が運営してる退職代行を選ぶことでやんす。多少高くても、安心料だと思って弁護士に頼むのがベストでやんす。」
やきう
「でも弁護士の退職代行って、めっちゃ高いやろ?」
かっぱ
「せやな。5万円とか10万円とかするんちゃうか」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。でも、未払い残業代とか、有給消化とか、退職金とか、そういうのを全部回収してもらえば、結果的にプラスになる可能性もあるでやんす。」
ずん
「なるほどなのだ。でも、ボクはそもそも就職してないから関係ないのだ」
かっぱ
「いや、ずんは自称エリート会社員やったやろ。どっちやねん」
ずん
「ボクはエリート会社員なのだ!でも、退職代行は使わないのだ。なぜなら、ボクは会社に必要とされすぎて辞められないからなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「...それ、完全に勘違いでやんす。恐らく、ずん君が辞めても誰も気づかないでやんす。」
やきう
「草。でも、そういう勘違い社員って実際おるよな。自分がいないと会社が回らないと思い込んでるやつ」
かっぱ
「辞めた途端に、誰もずんのこと覚えてへんやろな」
でぇじょうぶ博士
「まあまあ、落ち着くでやんす。話を戻すと、今回のモームリの件は、退職代行業界全体に大きな影響を与えるでやんす。今後は、弁護士法をしっかり守った業者だけが生き残るでやんす。」
やきう
「つまり、淘汰が始まるっちゅうことやな。弱小業者は潰れていくと」
かっぱ
「それはそれでええことやないか。変な業者が減れば、消費者も安心やろ」
ずん
「でも、その分料金が高くなるのだ。それって消費者にとって不利益なのだ」
でぇじょうぶ博士
「一理あるでやんす。でも、安かろう悪かろうで、結局トラブルになるよりはマシでやんす。適正価格で適正なサービスを受ける方が、長期的には得でやんす。」
やきう
「まあ、そもそも退職代行使わなあかん状況にならんのが一番やけどな」
かっぱ
「せやせや。ちゃんとした会社に就職して、人間関係も良好にしとけば、退職代行なんて必要ないやろ」
ずん
「それができないから困ってるのだ!ボクだって、理想の職場で働きたいのだ!」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。でも現実は厳しいでやんす。日本の労働環境は、まだまだブラック企業が蔓延ってるでやんす。それを変えるには、法整備と、労働者の意識改革が必要でやんす。」
やきう
「意識改革って、具体的にどうすればええんや?」
でぇじょうぶ博士
「まず、『辞めるのは悪いことじゃない』という認識を広めることでやんす。転職が当たり前の時代になれば、退職代行なんて必要なくなるでやんす。」
かっぱ
「でも日本って、終身雇用の文化が根強いからな。一つの会社に忠誠を誓うみたいな」
ずん
「それって古いのだ!今は転職が当たり前の時代なのだ!」
やきう
「お前、さっき会社に必要とされすぎて辞められへんって言うてたやん。どっちやねん」
ずん
「...それは、ボクが優しすぎて会社を見捨てられないだけなのだ」
でぇじょうぶ博士
「はいはい、そういうことにしておくでやんす。」
かっぱ
「で、結局モームリはこのまま営業続けるんか?」
でぇじょうぶ博士
「恐らくでやんす。ただし、今後はかなり慎重に運営するでやんす。一度警察に目をつけられたら、二度目はないでやんすからね。」
やきう
「でも、また同じようなことやる業者が出てくるやろな。需要があるんやから」
ずん
「じゃあ、いたちごっこなのだ。警察が取り締まっても、また新しい業者が出てくるのだ」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。根本的な問題は、退職を言い出せない労働環境でやんすからね。そこを改善しない限り、退職代行業界はなくならないでやんす。」
やきう
「せやな。でも、そんなん簡単に変わらへんやろ。日本の労働文化って、何十年も続いてきたもんやし」
ずん
「じゃあ、ボクたちはどうすればいいのだ?このまま泣き寝入りするしかないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「いや、個人でできることはあるでやんす。まず、ブラック企業に就職しないこと。そして、もし入ってしまったら、早めに見切りをつけることでやんす。」
かっぱ
「せやけど、自分の身は自分で守らなあかんからな。会社は助けてくれへんで」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。でも、これが現実でやんす。理想と現実のギャップに苦しむのが、現代の労働者でやんす。」
やきう
「まあ、ワイはもう諦めて引きこもっとるけどな」
かっぱ
「お前、それでええんか?親御さん心配しとるやろ」
やきう
「うるさいわ。ワイの人生や、ワイが決めるんや」
ずん
「そ、そうなのだ!人生は自分で決めるものなのだ!ボクも自分の人生を自分で切り開くのだ!」
でぇじょうぶ博士
「...ずん君、さっきから何も決めてないでやんすけどね。」
ずん
「う...それは...。じゃあ、今日からボクは退職代行業者を始めるのだ!きっと儲かるのだ!」
やきう
「お前、今日の話聞いてなかったんか?警察に捕まるぞ」
かっぱ
「アホか。弁護士資格もないのに退職代行やったら、モームリと同じ運命やぞ」
ずん
「じゃ、じゃあ、ボクは退職代行を使う側になるのだ!会社を辞めて自由になるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「...ずん君、君はそもそも会社に行ってないでやんす。」
ずん
「あっ...そうだったのだ。じゃあ、ボクはこのまま自由人でいるのだ!最高なのだ!」