ずん

「えー、つげ義春の作品って、なんか夢みたいな話が多いらしいのだ。でも夢で性行為とか、どういうことなのだ？」

でぇじょうぶ博士

「それはつげ義春独特の表現でやんす。彼の作品では、現実と非現実が交錯する中で、人間の欲望や本能がむき出しになる場面が多いでやんすね。」

やきう

「いやいや、夢っちゅーても限度あるやろ。雷避けるために全裸になって田んぼダッシュからの性行為とか、どんな脳内設定やねん。それもうファンタジー超えてギャグやろ。」

でぇじょうぶ博士

「確かに奇抜ではあるけど、それこそがつげ作品の魅力なんでやんすよ。『雨の中の慾情』なんて、その極致とも言える作品でやんす。常識を超えた行動によって、人間心理を浮き彫りにしているとも言えるでやんす。」

ずん

「でもさぁ、それ読者的には『何これ？』ってならないのかな？普通に考えて共感できない気がするのだ。」

やきう

「共感？そんなもん求める方がおかしいわ。これはもう“アート”として見るしかない領域ちゃうか？ワイら凡人には理解不能な高次元世界なんちゃう？」

でぇじょうぶ博士

「その通りでやんす。つげ義春は日常的な風景を舞台にしながらも、その中に潜む異質なものを描く天才だったのでやんす。それが時に性的な文脈として表れることで、人間という生物そのものを問い直しているとも言えるのでやんす。」

ずん

「つまり、『雷怖い→服脱ぐ→田んぼ→セックス』は深い意味があるってことなのだ？」

やきう

「いや、それただのおっさん変態ムーブちゃうか？深読みし過ぎたら負け感あるわ。」

ずん

「じゃあボクも今日から雷鳴ったら服脱ぐことにするのだ！…でも捕まる未来しか見えない。」