ずん

「重病・難病の記事が人気なのだ。みんな、そんなに暗い話が好きなのか？」

でぇじょうぶ博士

「それは違うでやんす、ずん。人々は他人の苦しみを覗き見たいわけじゃないでやんす。むしろ、自分の人生と向き合うヒントを探しているのでやんすよ。」

やきう

「いやいや、ワイから言わせてもらえば、ただのセンセーショナルなネタに群がっとるだけやろ。『末期がん』とか『虐待』とか、タイトルだけで釣ってる感ハンパないわ。」

ずん

「でもさ、それならもっと明るい話題でも釣れるはずなのだ！例えば…『宝くじ当たったアイドル』とか！」

でぇじょうぶ博士

「ふむ、それも一理あるでやんす。でもね、人間というのは不思議なもので、自分より辛い状況にいる人を見ることで安心することもあるでやんす。それを“社会的比較理論”と言うでやんすよ。」

やきう

「ほーら出た、博士の小難しい理論タイム。結局、『自分マシじゃね？』って思いたいだけちゃうか？」

ずん

「えっ、それって性格悪くないのだ？」

でぇじょうぶ博士

「そうとも限らないでやんす。それによって前向きになれるなら、それはそれで良い効果と言えるでやんす。ただし、その裏には記事を書く側の責任もあるでやんすよ。」

やきう

「責任？文春にそんな高尚なモン期待してええんか？どうせアクセス数稼ぎしか考えてへんわ。」

ずん

「でもさ、現役アイドルがステージ3のがんなのにパフォーマンス続けてるとか…普通に感動する話じゃない？」

でぇじょうぶ博士

「確かにその通りでやんす。その記事には“生きる意味”について考えさせられる要素が詰まっていると思うでやんすよ。ただし、それをどう受け取るかは読者次第なので注意が必要なんです。」

ずん

「なるほど…。じゃあボクも何か感動的なエピソード作れば人気者になれるかな？」

やきう

「お前の場合、“重病”どころか“重度怠惰症候群”くらいやろ。それ記事にならへんな。」

ずん

「ぐぬぬ…！でも逆にそれ狙える気がしてきたのだ！」