ずん

えっ、色街の女が手切れ金を請求する手紙を代筆？これってなんかすごい話なのだ！

でぇじょうぶ博士

そうでやんすね。これは堺利彦という社会主義者が「売文社」という組織で行った仕事の一例でやんす。彼らは革命家として理想を掲げつつも、現実的な生活のために文章を書くことで生計を立てていたでやんす。

やきう

おいおい、革命家が手紙代筆とか、それもうただの便利屋ちゃうんか？しかも色街絡みって、どんな革命しとるんや。

でぇじょうぶ博士

やきう君、それが堺のユニークなところでやんすよ。「命懸けの道楽」として文を書くことに情熱を注ぎ、どんな依頼にも全力投球だったでやんす。むしろ、その柔軟さこそが彼らの生き抜く術だったと言えるでやんす。

ずん

でもさ、「弱きを助け、強きを挫く者」って言葉はカッコいいけど、実際どうなのだ？そんな理想だけじゃ食べていけない気がするのだ。

でぇじょうぶ博士

確かに理想だけでは厳しい時代だったでやんす。でも堺たちは「パンなくしては生きられない」という現実を受け入れつつ、自分たちの信念を曲げずに活動していたのでやんす。それこそ「芸は売っても身は売らぬ」精神だったと言えるでやんすね。

やきう

いやいや、それでも結局「極悪非道」とか言われとるわけやろ？世間から見たらただのお騒がせ集団ちゃうか？

ずん

まあ確かに…でもその「冬に咲く赤い笑いの花」って表現にはちょっと惹かれるものがあるのだ。なんかこう…寒い中でも頑張る感じ？

でぇじょうぶ博士

その通り！この小説は歴史的背景と社会問題を描きながらも、人間味あふれるキャラクターたちによって温かみとユーモアを持たせている点が魅力的なのでやんす。

ずん

よーし決めた！ボクも何か命懸けの道楽始めることにするのだ！まずは寝ることからスタートなのだ！！