**ずん**
「90歳で小説書き続けるとか、正直しんどくないのかなって思うのだ。ボクなんて30歳で既に人生諦めモードなのだ」
**でぇじょうぶ博士**
「ずん君、それは単なる怠惰でやんす。筒井康隆先生は頸椎損傷という大怪我を負ってもなお、『まだ使い物になる』と創作を続けているでやんす。その執念たるや、まさに不死鳥でやんすよ」
**やきう**
「ワイも昔は小説家になりたかったんやけどな。結局ネットで愚痴書くだけの人生や。筒井センセイ見てると、才能ある奴は何歳になっても輝いとるんやなって思うわ」
**ずん**
「でも博士、『最後の作品集』って言ってたのにまた書いてるじゃん。これって詐欺じゃないのだ?」
**でぇじょうぶ博士**
「小川哲先生も言ってるでやんす。『閉店セール詐欺』でやんすよ。でもこれは読者にとって最高の詐欺でやんす。何度でも騙されたいというやつでやんすね」
**やきう**
「閉店セール詐欺か。ワイの近所のスーパーもずっと閉店セールやっとるわ。あれもう5年目やで」
**ずん**
「じゃあ筒井センセイも、あと5年は『最後』って言い続けるのだ?」
**でぇじょうぶ博士**
「おそらくそうでやんす。というより、『書かざるをえない』とご本人が言ってるでやんす。これはもう作家の業(ごう)でやんすよ。呼吸するように小説を書く、そういう生き物なんでやんす」
**やきう**
「業か...。ワイも業を背負って生きたかったわ。今じゃ昼夜逆転して5ちゃんねるに書き込む業しか背負っとらんけどな」
**ずん**
「でもさ、AIが小説書く時代なのに、90歳のおじいちゃんが勝てるものなのだ?」
**でぇじょうぶ博士**
「むしろ筒井先生はAI小説を『箸にも棒にもかからん』とバッサリ切り捨ててるでやんす。AIには『作家になろうという気がない』と喝破してるでやんす。これは痛快でやんすよ」
**やきう**
「さすがやな。AIなんてしょせん人間のコピーやからな。オリジナリティがないんや」
**ずん**
「えっ、じゃあやきうもAIに仕事奪われる心配ないのだ?」
**やきう**
「...ワイはそもそも仕事してへんから奪われようがないんやが」
**でぇじょうぶ博士**
「話を戻すでやんす。筒井先生の凄さは、常に『今までと違うことをやろう』としてきた点でやんす。『虚人たち』で時間を実験し、『残像に口紅を』では文字を消していく...。こういう創造性はAIには真似できないでやんす」
**ずん**
「文字を消していくって、なにそれ斬新すぎるのだ」
**でぇじょうぶ博士**
「例えば『あ』という文字が世界から消えたら、『愛』も『明日』も使えなくなるでやんす。そういう制約の中で物語を紡ぐという離れ業でやんす。SNSで話題になって若い読者も増えたでやんすよ」
**やきう**
「制約プレイか。ワイも6畳一間という制約の中で人生紡いどるで」
**でぇじょうぶ博士**
「しかし筒井先生の真骨頂は、その実験性だけじゃないでやんす。権威や常識を痛烈に風刺する姿勢も一貫してるでやんす。『東海道戦争』では東京と大阪が戦争する設定で、マスコミと大衆の狂気を描いたでやんす」
**やきう**
「東京と大阪の戦争...。今ならSNSで炎上合戦やな」
**ずん**
「でも90歳でしょ?そろそろ休んでもいいんじゃないのだ。ボクなんて毎日休んでるのだ」
**でぇじょうぶ博士**
「ずん君は存在自体が休憩でやんす。一方、筒井先生は『アイデアが出ないと思ったら、また出てくる』とおっしゃってるでやんす。創造の泉が枯れないんでやんすよ」
**やきう**
「90歳でアイデアが湧くとか、ワイの脳みそ完全に腐っとるわ。せいぜい晩飯何食うかしか考えられへん」
**ずん**
「博士、でも頸椎損傷って相当ヤバいんじゃないのだ?」
**でぇじょうぶ博士**
「そうでやんす。普通なら引退を考えるレベルの大怪我でやんす。でも筒井先生は『作家としては死んだと思った。だけどまだ生きているし、パソコンを前にしたらどんどん書けるし』と語ってるでやんす。まさに不屈の精神でやんす」
**やきう**
「パソコンの前に座ったら書ける...。ワイはパソコンの前に座ったら5ちゃんに悪口書くだけやわ」
**ずん**
「それにしても、『最後の作品集』の後にまた中編小説100枚とか、完全に元気じゃないのだ」
**でぇじょうぶ博士**
「小川哲先生が言うように、『閉店セール詐欺』を何度も繰り返してほしいというのがファンの本音でやんす。むしろ『また騙された!』と喜びたいんでやんすよ」
**やきう**
「ええ詐欺やな。ワイも騙されたいわ。人生で一度くらい『君には才能がある』って騙されてみたかったで」
**ずん**
「博士、筒井センセイは奥さんと一緒に高齢者施設に入ったんだよね。仲良しすぎじゃないのだ?」
**でぇじょうぶ博士**
「結婚60年でやんす。『女房とはずっと一緒』とおっしゃってるでやんす。これぞ理想の夫婦像でやんすね。ずん君には一生縁のない世界でやんすが」
**やきう**
「ワイも結婚とか無理やわ。二次元の嫁で十分や」
**でぇじょうぶ博士**
「しかも筒井先生は施設に入ってからも、高級レストランで美食三昧でやんす。エッセー『老耄美食日記』にまとめてるでやんすよ。人生を楽しむことを忘れてないでやんす」
**ずん**
「高級レストラン...。ボクはコンビニ飯で十分幸せなのだ」
**やきう**
「ワイはカップ麺や。贅沢言うたらあかんで」
**でぇじょうぶ博士**
「二人とも悲しすぎるでやんす...。筒井先生は『小説は全部書き尽くした。それで食べることにしか関心がなくなった』とおっしゃってるでやんすが、それでも結局また書いちゃうんでやんす。これが本物の作家魂でやんす」
**ずん**
「うーん、でもさ博士。90歳まで働くって、日本の労働環境ヤバくないのだ?」
**やきう**
「せやな。ワイらが90歳になる頃には、年金支給120歳からとかになっとるんちゃうか」
**でぇじょうぶ博士**
「筒井先生の場合は『働かされてる』んじゃなくて『書かざるをえない』んでやんす。創作は労働じゃなくて生きる証なんでやんすよ。ずん君みたいに生きる意味を見失ってる人間とは違うでやんす」
**ずん**
「ひどいのだ!ボクだって生きる意味くらい...あれ、なんだっけ?」
**やきう**
「ワイの生きる意味は、明日も5ちゃんに書き込むことやな」
**でぇじょうぶ博士**
「二人とも絶望的でやんす...。それにしても、筒井先生が影響を与えた作家は数知れずでやんす。小川哲先生も『小説が好きになる前から読んでた』とおっしゃってるでやんす」
**ずん**
「小説が好きになる前から読んでたって、どういうことなのだ?」
**でぇじょうぶ博士**
「小川先生のお父様が大の筒井ファンで、幼い頃から本棚にあったんでやんす。つまり筒井文学は世代を超えて受け継がれてるんでやんすよ。これぞ文化の継承でやんす」
**やきう**
「ワイの親父が本棚に置いてたのは競馬新聞だけやったわ」
**ずん**
「やきうの家、文化的じゃないのだ...」
**でぇじょうぶ博士**
「小川先生は『過去の自分が一番のライバル』という筒井先生の言葉に感銘を受けたそうでやんす。これは深い言葉でやんすよ。常に自分を超えようとする姿勢でやんす」
**やきう**
「過去の自分がライバルか...。ワイの場合、過去の自分の方が優秀やったわ。あの頃に戻りたいで」
**ずん**
「博士、結局筒井センセイの何がすごいのか、まとめてほしいのだ」
**でぇじょうぶ博士**
「一言で言えば、『諦めない』ことでやんす。90歳で頸椎損傷という大怪我を負っても、『まだ使い物になる』と言って書き続ける。常に新しいことに挑戦し続ける。これは年齢とか環境とか関係なく、人間の意志の力でやんす」
**やきう**
「意志の力...。ワイにはパチンコ行く意志しかないわ」
**ずん**
「でもさ、90代を超えていきそうって本人が言ってるんでしょ?もしかして100歳まで書くつもりなのだ?」
**でぇじょうぶ博士**
「可能性は十分あるでやんす。『もう何が出てくるかわかりません』とおっしゃってるでやんすから、本人も予測不能なんでやんす。これは読者としてはワクワクするしかないでやんす」
**やきう**
「100歳の新人作家とか、もはや伝説やな」
**ずん**
「新人じゃないけどね...。でも博士、ボクも90歳まで働きたくないのだ。今すぐ引退したいのだ」
**でぇじょうぶ博士**
「ずん君はまだ働き始めてもいないでやんす...」
**やきう**
「ワイもや。引退したいのに、そもそも現役ちゃうっていう」
**でぇじょうぶ博士**
「二人とも人生のスタートラインにすら立ってないでやんす。一方、筒井先生は90歳でまだ全力疾走してるでやんす。この差は歴然でやんすよ」
**ずん**
「うーん、でもボクは筒井センセイみたいに『書かざるをえない』ものがないのだ。強いて言えば『寝ざるをえない』くらいなのだ」
**やきう**
「ワイは『5ちゃんに書き込まざるをえない』やな。これも一種の業や」
**でぇじょうぶ博士**
「それは業じゃなくて依存症でやんす...。とにかく、筒井康隆という存在は、年齢や身体的制約を超えて創作し続けることの素晴らしさを体現してるでやんす。まさに生ける伝説でやんすよ」
**ずん**
「生ける伝説か...。ボクは生ける無職なのだ!これも一種の伝説なのだ!」