ずん
「なんだこれ!台湾で政府が国民をぶっ殺しまくってた時代があったのだ!?日本じゃ全然知られてないのだ!」
でぇじょうぶ博士
「白色テロでやんすね。1950年代の台湾は、まさに国家が合法的に人を消していた時代でやんす。」
やきう
「ワイ、この時代のこと全く知らんかったわ。学校で教えてくれへんかったやろ。」
かっぱ
「そら日本の教科書には載らんわ。都合悪いもんは全部カットや。」
ずん
「でもさ、なんで今更この映画が台湾で5億円も稼ぐヒットになったのだ?過去の話じゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それが違うでやんす。台湾は今、中国との関係で微妙な立場に置かれてるでやんす。過去の弾圧を描くことは、現在の自由の価値を問い直すことになるでやんすよ。」
やきう
「つまり、昔も今も権力者にビビりながら生きとるってことやんけ。何も変わっとらんやん。」
かっぱ
「おい待てや。民主化した今と一緒にすな。当時は疑われただけで処刑やぞ。」
ずん
「でもこの監督、コメディ映画ばっか撮ってた人なのだ。なんで急にこんな重いテーマに...?」
でぇじょうぶ博士
「実家で暇してたら親の昔話聞いて、調べたらドン引きして映画作ったでやんす。動機が完全に暇人のそれでやんすね。」
やきう
「草。ニートが暇つぶしに調べたら国家の闇に触れてもうたパターンやん。」
かっぱ
「でもな、親の世代が実際に体験した話やから、リアリティが違うんやろな。資料だけやと分からん空気感があるんや。」
ずん
「主人公が兄の遺体を引き取りに行く少女って...めちゃくちゃ重いのだ。しかも一人で...」
でぇじょうぶ博士
「当時の台湾では、政治犯の家族は連帯責任で迫害されたでやんす。だから誰も遺体を引き取りに来ないケースが多かったでやんすよ。」
やきう
「ファッ!? 家族が迎えに来んとか、どんだけ恐怖政治やねん...」
かっぱ
「そこに元国民党軍人の車夫が関わってくるんやろ?加害者側の人間が被害者の少女を助けるって、皮肉が効いとるわ。」
ずん
「でもさ、こういう暗い歴史映画って見るの辛くないのだ?なんでわざわざ娯楽でこんな重いの見るのだ?」
でぇじょうぶ博士
「むしろ、知らなきゃいけないでやんす。忘れることは、同じ過ちを繰り返す第一歩でやんすからね。」
やきう
「でも正直、ワイらには関係ない話やん。台湾の問題は台湾人が考えたらええやろ。」
かっぱ
「アホか。日本も戦前は特高警察が暴れまくっとったやろが。人ごとやないで。」
ずん
「そういえば日本の映画で、そういう暗い時代を正面から描いた作品ってあんまり見ないのだ...」
でぇじょうぶ博士
「日本は"空気を読む文化"でやんすからね。触れちゃいけないことには蓋をするのが得意でやんす。台湾のほうがよっぽど勇気があるでやんすよ。」
やきう
「結局、エンタメにしても誰も見んかったら意味ないやろ。5億円稼いだってことは、ちゃんと面白いんやろな?」
かっぱ
「金馬奨で4部門受賞しとるからな。台湾のアカデミー賞や。実力は本物やろ。」
ずん
「でもボクは『熱帯魚』みたいなコメディのほうが好きなのだ。笑えるやつがいいのだ。」
でぇじょうぶ博士
「ずんは一生コメディだけ見て、歴史から何も学ばず生きていけばいいでやんす。そして気づいたら独裁政権下で"あれ?なんでこうなった?"って言うタイプでやんすね。」
やきう
「それな。無知は罪やで。ワイでも知っとるわ。」
かっぱ
「お前が知ってることなんて、なんJの煽りスレだけやろ。」
ずん
「むむむ...じゃあボクも見てみるのだ!でも字幕追うの疲れるから吹き替えにするのだ!」
でぇじょうぶ博士
「台湾語の持つ繊細なニュアンスが完全に失われるでやんす...まあずんには豚に真珠でやんすけどね。」
やきう
「吹き替えで見るとか、映画への冒涜やろ。もう見んでええわ。」
かっぱ
「まあでも、見ないよりは吹き替えでも見たほうがマシやな。入口は何でもええんや。」
ずん
「そうなのだ!ボクは吹き替えで白色テロを学ぶインテリになるのだ!...ところで白色テロって何色なのだ?白なのだ?」
でぇじょうぶ博士
「...白色テロの"白"は反共産主義を意味するでやんす。共産主義の"赤"に対抗する意味で"白"でやんす。色は関係ないでやんすよ...」
やきう
「こいつマジで何も分かっとらんやんけ...絶望しかないわ。」
かっぱ
「もうええわ。こいつに歴史を語るだけ無駄や。」
ずん
「じゃあボクは赤色テロと青色テロも見るのだ!全色コンプリートするのだ!」