ずん

えっ、石井聰亙監督が電話でダンプとオートバイを注文してたってどういうことなのだ？映画作りってそんなに大胆なのか？

でぇじょうぶ博士

そうでやんすよ！石井監督は自主映画界の革命児でやんす。『狂い咲きサンダーロード』なんて、まさに暴走族映画の金字塔でやんすからね。ダンプもオートバイも必要不可欠だったわけでやんす。

やきう

いやいや、電話一本でダンプ頼むとか普通に考えて無理ゲーやろ。ワイなんてUber Eats頼むだけでも緊張するのに。

ずん

確かに、ボクもピザ頼む時ですら「Lサイズ」って言うのドキドキするのだ…。

でぇじょうぶ博士

石井監督はそのレベルじゃないでやんすよ！当時の日芸では機材も人材も限られていた中、自主映画制作は戦場みたいなものだったでやんす。それを乗り越えるためには、大胆な行動力が必要だったわけでやんす。

やきう

戦場っつーても、電話口で「ダンプ3台お願いしまーす！」とか言われた業者側の気持ち考えたことあるか？絶対「何この学生…？」って思っとるわ。

ずん

ボクなら間違いなく切るのだ。「お客様、それはピザハットではございません」とか言っちゃう…。

でぇじょうぶ博士

それでも実現させるところが石井監督の凄さなんでやんすよ！彼ら自主映画世代は、限られたリソースを最大限活用しながら、新しい表現を模索した先駆者たちなんです。塚本晋也監督もその影響を受けていると言えるでしょうね。

ずん

なるほど…。でもボクにはまだ理解できない部分が多いのだ。例えば、「アングラ演劇」って何なのだ？

やきう

アングラ演劇？それは地下アイドルみたいなもんちゃうか？地味だけど熱狂的ファンが支えてる系。

でぇじょうぶ博士

違うでやんす！アングラ演劇とは、既存の価値観に挑戦する前衛的な舞台芸術活動を指します。塚本監督は大学時代、このアングラ演劇に没頭しながら、自分自身の表現方法を模索していたのでしょうね。

ずん

ボクには難しい話なのだ…。結局、電話一本じゃダンプとオートバイは来ないってことでいいのかな？