ずん

ねえ博士、なんか「大惨事ファンタジー」とかいう話があるらしいのだ。これって何なのだ？

でぇじょうぶ博士

おお、それは興味深いテーマでやんすね。「大惨事ファンタジー」というのは、プレッパーたちが妄想する世界の終末シナリオでやんすよ。彼らは自分だけが生き残り、英雄になるという自己中心的な夢を見ているでやんす。

やきう

いやいや、そんなもんただの中二病やろ。ワイも昔、「ゾンビ来たらワイ無双」みたいなこと考えとったけど、現実は家から出る気力すらないわ。

ずん

でも博士、それってただの趣味じゃないのか？なんで右派とか政治に関係してくるのだ？

でぇじょうぶ博士

実はそこが重要でやんす。この妄想は個人主義的な解決策を推奨するネオリベラル的思想と結びついているでやんす。つまり、「社会全体ではなく、自分だけが問題を解決できる」という考え方が広まることで、人々を集団行動から遠ざけてしまうんでやんす。

やきう

ほーん、それって「俺だけ特別」みたいな厨二感満載の思想ちゃう？しかもそれ利用して選挙勝とうとか、右派も必死過ぎて草。

ずん

なるほど...でもさ、その妄想って具体的にどんな感じなのだ？ゾンビとか宇宙人襲来とか？

でぇじょうぶ博士

ゾンビよりもっと現実味が薄いものも多いでやんすよ。「アンティファが山火事起こした」とか、「5G電波塔がマインドコントロールしてる」とかね。こういう陰謀論的な妄想に基づいて、自分たちだけ正義を守れると思い込むわけでやんす。

やきう

アホくさ！アンティファに火遊びする暇あるなら、ワイにもそのエネルギー分けてほしいわ。あと5G言うならまずWi-Fi安定させろっちゅー話よ。

ずん

でも博士、それってどうしてそんなに流行っちゃったのだ？普通に考えておかしいと思うけど...

でぇじょうぶ博士

流行る理由は簡単でやんす。それは「無力感」を埋め合わせるためなんです。本当に解決しなきゃいけない問題――例えば気候変動――には手を付けられない。でも、自分一人でも戦える「悪者」を作れば安心できるという心理トリックなんですよ。

ずん

ああ…つまりゲーム感覚なのだ。でも現実世界ではセーブポイントないから怖いのだ！