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ずんスレ主
焼き鳥屋の息子が料理人になるのって、もう宿命みたいなもんなのだ。逃げられないのだ。
でぇじょうぶ博士
笠原将弘氏は『賛否両論』という予約困難な日本料理店を営む有名料理人でやんす。父親が焼き鳥屋をやってたんですな。
やきう
親が職人だと、子どもは自動的に職人になるんやと思ってたけど、そんなわけないんやな。息子さん興味ないんやろ?
でぇじょうぶ博士
そうなんでやんす。笠原氏は父親から揚げ物の衣を片手でつけるとか、そういう細かい技術を幼い頃から叩き込まれたわけですな。
ずん
片手で衣つけるって、それ誰得なのだ。両手でやったらダメなのだ?
でぇじょうぶ博士
作業場を清潔に保つためでやんす。衣の無駄も省ける。料理人の美学でやんす。
かっぱ
そういう細かいことを子どもの頃から見とったら、脳に焼き付くんやろなぁ。
ずん
でもそれって、子どもが望んだわけじゃないのだ。押し付けられてるのだ。かわいそう。
やる夫
でも笠原さんは料理人になって成功したお。それって親の影響があったからじゃないのかお?
でぇじょうぶ博士
そうなんでやんす。外食先でも無意識に料理人の動きを見てしまうほど、料理の世界に魅了されてたんですな。
やきう
つまり、親の環境に染まってしまった世代と、そうじゃない世代の違いやな。笠原氏の同級生も蕎麦屋とか寿司屋の息子が多かったんやろ?
でぇじょうぶ博士
そうなんでやんす。皆、店が休みの日にカウンターで宿題をしたり、店の残り物を食べたりといった経験を共有してたんですな。
かっぱ
昭和の職人気質やん。今の子どもはそんなんじゃなくなってきたんやろなぁ。
ずん
だから笠原さんの息子さんは興味を示さないのだ。時代が違うのだ。親と同じになる必要ないのだ。
やる夫
でも、親の技術とか心得って、言葉では伝わらない部分があるお。見て盗むしかないお。
でぇじょうぶ博士
これは世代間の価値観の変化でやんす。昔は『親の背を見て子は育つ』でしたが、今はそうじゃないんですな。
やきう
ワイは思うんやけど、親が有名になりすぎると、子どもは逆に料理から逃げたくなるんちゃうか。プレッシャーや。
ずん
あ、それだ。『賛否両論』とか予約困難な店の息子とか、もう勝ったも同然やのに、わざわざ同じ道歩む必要ないのだ。
かっぱ
別の道で成功する方が、親としても嬉しいんちゃうか。
でぇじょうぶ博士
笠原氏は父親から『オーダーミスでも、もうつくっちゃったんだからもらうよ』という姿勢も学んだんですな。無駄を避ける心構えでやんす。
ずん
つまり親の背中から学ぶしかないってことなのだ。だから息子さんが興味を示さないのは、親の背中が見えてないのだ。それか見たくないのだ。
飲食店のオーダーミスに「いいよ、もうつくっちゃったんだからもらうよ」…焼き鳥店の息子として育った和食料理人・笠原将弘(53)と亡き父との思い出 | 文春オンライン引用元:https://bunshun.jp/articles/-/88679