ずん
「これ、ボク的には最高のファインプレーだと思うのだ!金あったら寄付するって、めっちゃカッコいいじゃん!」
やきう
「アホか。設備投資用の金を寄付とか、契約違反やんけ。信金の判断は当然や。」
でぇじょうぶ博士
「むむむ、これは興味深い事例でやんすねぇ。金融機関のリスク管理と、経営者の人間性という、相反する二つの価値観がぶつかった瞬間でやんす。」
ずん
「でも結果的にココイチって超成功してるじゃん!信金、見る目なかったってことなのだ?」
やきう
「結果論で語るな。当時の状況で判断するんが金融や。100社に同じことやらせたら、99社は潰れとるわ。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。統計的には信金の判断は完璧でやんす。しかし宗次さんは、その1%の例外だったというわけでやんすねぇ。」
ずん
「じゃあさ、人間性を見抜く力があれば、信金は大儲けできたってことだよね?」
やきう
「人間性とか抽象的なもんで融資決めてたら、銀行なんて一瞬で潰れるわ。数字が全てや。」
でぇじょうぶ博士
「そこがエンジェル投資家との違いでやんすねぇ。彼らは『この人に賭ける』という博打ができるでやんす。でも銀行は預金者の金を守る責任があるから、そんな賭けはできないでやんす。」
ずん
「むぅ...じゃあ、宗次さんが悪いってこと?」
やきう
「悪いも何も、約束破っとるやんけ。設備投資言うて借りて寄付とか、詐欺一歩手前やぞ。」
でぇじょうぶ博士
「確かに契約上は問題でやんす。でも宗次さんの行動原理を見ると、『人を大切にする』という一貫した哲学があるでやんすねぇ。極貧から這い上がった人間が、余裕が出た瞬間に弱者に手を差し伸べる...これこそがココイチのDNAを形成したでやんす。」
ずん
「つまり、ルール違反だけど人として正しかったってこと?」
やきう
「綺麗事抜かすな。ビジネスはルールありきや。人として正しかろうが、契約違反は契約違反や。」
でぇじょうぶ博士
「面白いのは、信金が100万円貸した点でやんすねぇ。70万円の依頼に対して30万円多く貸すというのは、『将来性を見込んでいた』証拠でやんす。つまり人間性も多少は評価していたはずでやんす。」
ずん
「あ!それって信金も矛盾してるじゃん!将来性見込むなら寄付くらい許せよって話なのだ!」
やきう
「将来性と契約遵守は別問題やろが。お前、会社で勝手に経費使い込んで『でも将来のためっす!』とか言い訳するんか?」
でぇじょうぶ博士
「本質的な問題は、『数値化できる信用』と『数値化できない人間性』のどちらを重視するかでやんすねぇ。銀行は前者、エンジェル投資家は後者。そしてココイチの成功は、後者の重要性を証明したケースでやんす。」
やきう
「だからって銀行に人間性見抜けとか、無理な話やろ。それができるんなら占い師にでもなっとるわ。」
ずん
「でもさぁ、70万円で従業員の給料払って、20万円寄付って、めちゃくちゃ従業員思いじゃん?そういう経営者こそ成功するんじゃないの?」
でぇじょうぶ博士
「おや、ずんにしては良い視点でやんすねぇ。確かに従業員満足度の高い企業ほど長期的には成功する傾向があるでやんす。宗次さんの『人を大切にする』姿勢が、結果的に強固な組織を作ったわけでやんす。」
やきう
「それも結果論や。当時の信金からしたら、『自転車操業のくせに寄付とかアホか』としか思えんわ。」
ずん
「じゃあ結局、誰が正しかったの?みんな正しいってこと?」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。信金は金融機関として正しく、宗次さんは経営者として正しかった。ただし、それぞれの『正しさ』の基準が違っただけでやんす。」
やきう
「まぁ、これで学ぶべきは『借金して寄付すんな』ってことやな。普通の人間が真似したら確実に破滅するで。」
ずん
「でもボク、いつかお金持ちになったら絶対寄付するのだ!宗次さんみたいにカッコよく生きたいのだ!」
やきう
「お前、さっき『金持ちにならない方がお得』とか言うとったやんけ。一貫性なさすぎやろ。」
でぇじょうぶ博士
「まぁまぁ。ずんの発言に一貫性を求めるのは、カレーにデザートの甘さを求めるようなもんでやんす。」
ずん
「ちょっと待つのだ!ココイチの甘口カレーってめちゃくちゃ甘いじゃん!つまりボクの発言も正しいってことなのだ!」